『罪と罰』 ドストエフスキー

いやあ、この小説、ヤバいですね。二回目の通読でしたが、相当なものがぶつかってきます。後半なんて、読んでいると本当に、ラスコーリニコフと一緒に熱病におかされているみたいになってくるのです。

すごい小説になればなるほど、ここに書く事が浮かばなくなります。でもがんばって書こうと思います

月並みな事ですが、この小説は全体でひとつの世界を作っているし、そしてその中の登場人物たちが全員彼らの世界を作っている、と、そういう風に感じます。
今更言うまでもなく、登場人物が本当に魅力的です。ラスコーリニコフにはもちろん彼の世界があり(彼の世界がこの小説で中心に描かれているわけですが)、 ソーニャには彼女の世界があり、ドゥーネチカもラズミーヒンもスヴィドリガイロフもポルフィーリイもカテリーナ・イワーノヴナもピョートル・ペトローヴィ チも……彼らの世界をもっています。そしてその世界ひとつひとつが、もうなんというか、読ませる読ませる。引き込みます。
そして思想です。彼らは世界を持ち、そして思想をもっている。

あともうひとつ、この作品をロシア語で読めないのが非常に悔やまれます。僕が読んだのは「罪と罰 ドストエフスキー作 工藤精一郎訳」であって、「Федор Михайлович Достоевский. Преступление и наказание」ではない、というか……。
つまり、文学にしろなんにしろ、元々の言語とか文化から切り離してしまったらもはやその芸術性は変質してしまう、という考え方からだ、と言ってしまうと単 純ですが……まあでも、そういう事ですね。やっぱり原語でなければその作品の本当の世界は感じ取れないでしょうし。(この作品が口述筆記で書かれたらしい 事を考えたとしても)

まだあと何回でも読みたい小説です。今まで衝撃的だった小説ランキング世界編、暫定一位です。

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