【感想】『読書について』 ショーペンハウエル

三篇収録されている(『思索』『著作と文体』『読書について』)のですが、真ん中の『著作と文体』がとても興味深かったです。

匿名批評についての話や、思想と文体の関係の話など。うんうんと思わずうなずいてしまうような鋭い意見もあれば、僕自身がブログで書き散らしている文章のことを考えて頭が痛い批判もあり、一方で賛同できかねる内容もあり、色々と考えさせられました。まあ、ショーペンハウエル的にはドイツ思想・文学界に向けてこれを書いているだろうと思われますし、さらには明らかにヘーゲルへの直接個人攻撃とかもあるので、現代日本の一大学生である僕に適応できるかと言えば必ずしもそうではないトピックも数多いわけですが、それでも役に立ちますね。

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