『虐殺器官』 伊藤計劃

登場人物が思想を持っている小説は強い。これもそういう深さがある。

虐殺の文法というある意味SFらしくないSFギミックを搭載しているのが面白い。そういう手段をとることを選ばせたのはなんだったのだろうか。一方で人工筋肉の使い方が伏線として効いてくるあたり、練られている。いろんな設定や、世界各地の描写など、持っている引き出しの量が尋常でないことも感じられた。