『ザ・ギバー―記憶を伝える者』 ロイス・ローリー

小学生の頃よんで、ものすごく印象に残っていた作品。けれどもタイトルは忘れてしまって、おおまかなあらすじと、ラストシーンと、表紙の怖いおじいさんだけが記憶にこびりついていた。数年前、たまたまインターネットでタイトルを特定するにいたり、アマゾンで購入。新訳版でスタイリッシュな表紙の物が出ていたが、いやいやあの爺さんじゃなきゃダメでしょ、と思い、あえて古い方を買い求めた。

ディストピア系児童文学。最初は微かな管理社会っぽさが漂っているだけだが、読者の違和感は主人公の疑念とシンクロして強まっていく。ディストピアものが最終的に到達しがちな、感情の問題に容赦なく突撃し、むしろこんなもんを世の児童たちに読ませて良いのか、という感じさえする(どんどん読ませるべきだ)。

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