ディレイド

 特殊な空間だよなっていつも思います。高揚と疲労と安堵と苛立ちと、静かで人間らしくない音楽と、俗な映像と、せかせかしたアナウンス。呼び出される名前にそれぞれ物語があるはずで、けれどもそれらを見えなくさせる仕組みが機能していて、ただただじっと待ち、めをつむり、めをあけ、足を組み替える。

 とりあえず日本酒とか温泉とかのことを考えよう。