『四畳半神話大系』 森見登美彦

 僕が大学生のころ、このようなふざけた書物を好んで読んでいる東大生が周りに何人もいたので、どうかなぁと思っていたのだけれど、今になって考えると好んで読んでいる京大生もそれはそれであれだし、というか一般的に言って「四畳半神話大系最高! 一番好きな森見登美彦です」みたいなことを言っている大学生は全員あれなのでは、というのがこの本を読んだ感想です。

『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』 枯野瑛

 これ昔のライトノベルですよね! いや別に昔のライトノベルがわかるほど読んだことないけど、劇画読んだことなくても劇画チックがわかるみたいなそういう理論で、これは昔のライトノベルだと思う。で、それにこう今風なタイトルを付けてしまったのでタイトルが滑るどころか中身と接触せず浮遊してる面白状態に陥ってるけれど、中身は上滑りしない丁寧な感じです。

『夏への扉』 Robert Anson Heinlein

 最高にハッピーエンド。SFというと重くて暗い奴が多い(そんなことはない)が、読んでいて嬉しいハッピーエンドだった。というか、あまりSFじゃないのかもしれなかった。あと、猫SFと言われているが、実際そこまで猫が全面に押し出されているようには感じなかった。っていうか別に押し出されてないよね? 猫でもなくSFでもなかったらなんになるのか? まあロリコンは時間が解決してくれる、とかそんなところか。

『屍者の帝国』 伊藤計劃・円城塔

 文庫化されたというのを遅ればせながら聞いたので読んだ。

 愛を感じた。屍者フライデーの綴る愛と、円城塔による伊藤計劃への手向け。この、ネクロウエアから何かが生まれてきている感じは強烈なものがあって、まともに浴びるとちょっと頭がおかしくなって「計劃<Project>は止まらない」とか花澤さんに言わせてしまうみたいなところがある。(あれはちょっとどうなんだよと思う)

 突然ストライクウィッチーズになったりするところかなり頑張っているけれども最終的には円城塔の小説だった。だがそれがいい。

ひとはなぜ年始に体調を崩すのか

 年末色々と忙しかったり忘年会とか暴飲暴食とかで溜まった疲れが正月休みの終わりとともに一気に来てそれで体調をくずすのだ、というのが通説であったが、たいして忘年会をやりまくったわけでもなくそれどころか正月休みが正月休みといえるほどなかった場合でも年始に体調を崩したので、これはもう人類という種のレベルに対して仕組まれているのだなあと思った。熱で思考が奪われていく感じ。立ち止まって考えることができず、抜けていく。引きこもっているか旅行にいっているか。面白い小説情報ほしい。口や指先から言葉になる前のものが。

If I Stay

 なんか小説が売れたらしいということで、小説なら良かったものを映画にして最後をフラッシュバック方式で済ませたのはダメだよなぁと思ったんだけれども、ちょっと調べていくとこれ小説でも結局そういう感じだったのでは、という気配がしてきたのでひょっとしたらケータイ小説方式だったのかもしれないと思ったけれどもまあ何も言わん。