将棋が楽しい

 8月くらいから将棋をやってるんですが、最近めっちゃ楽しい。小学生の頃ちょっとはやったから、ルールくらいは覚えていたんですが、大人になってから勉強すると、ゲームとしての将棋の完成度(?)の高さみたいなところに感心させられるものがあります。さいきん将棋はめちゃめちゃ流行っているらしいですからね(本当か?)。波に乗らないとね。

 小学生の頃に将棋をやるといったって学校にしか相手はいないし、クラスでそんなに流行ったわけでもないので数人しかいないし、だいたい原始棒銀と原始中飛車で勝てるっていう単純すぎるやつだし、かといって先生と指してもただボコボコにされるだけで、自分で調べたりする情報源もなければ(図書室とかに将棋の本ちょっとはあっただろうが)、そのリテラシーもなかったわけで、まあゲームのほうが面白いなってすぐ移っていく(クラス内プレイ人口が多く攻略情報の流通も多い)のが当然だったけれども、今ならインターネットで情報もじゃぶじゃぶ手に入るし、相手だってアプリに適切な強さの人をマッチングしてもらえる。義務教育を終えたから少々難しい棋書も読める。多少お金も使える。大人になるっていいですね。まあ使える時間は減っているし頭の吸収力は落ちてるから上達は遅いんだけど。全盛期の脳と暇なら十倍くらい早く上達できてたなとか思う。

 おととい将棋ウォーズでやっとこ3級になった(そのタイミングで1勝で1級ずつ上がるのが止まった)ので素人は脱出した気がするんですけど、あがってから全然勝てなくなって初心者はまだ脱出できてねえというところで、ここからが本当の将棋ウォーズという感じ。この運じゃなくて二人零和有限確定完全情報なのに初心者抜けるのに半年とか普通にかかるのがすごいな。まだまだクソ雑魚なんですけどクソ雑魚でもこれだけ楽しいとか将棋すごくないですか? 正月休みは将棋だ。

 せっかくやり始めたので、最近は周りに布教もしているのですが、布教用の材料をここにメモしておきます。僕が見たり読んだり使ったりしてるやつでおすすめのものを書いているので、初めて半年以内程度の素人~初心者向けです。脱初心者するのにオススメのコンテンツ情報があったら逆に教えてほしい。

■動画

【実況解説】将棋の駒の動かし方を覚えた初心者が勝てるようになる方法

【実況解説】棒銀使って将棋ウォーズ2級になる方法(前編)【序盤講座】

 だいたいこのあたりの動画を見るとなんか一応将棋っぽいことができるようになる。この人(プロパンゴリラさん)の動画は全体的に面白いのでほかもおすすめ。というかニコニコに将棋の動画(解説も、対局実況も、ネタも)いっぱいあるから極端な話それだけでいけますよ。

■サイト

ハム将棋

 ハムを狩れ! ハローワールドみたいなもの。別に真剣に付き合う必要はないけど将棋を始めるならハム将棋に触れるのは必須みたいなそういう存在。

だいぢんの将棋講座

 定跡サイトの一例として。どこのサイトでもいいんですけど、最初は動いたほうがわかりやすい(棋譜が読めるようになるのに時間がかかる)のでこういう画面で見せてくれるサイトがおすすめできる。最初に紹介した動画とか、後述の羽生アプリがオススメな理由も同じです。いきなり本で勉強するのは多分難しいんですよね。しかしゼロ年代を感じるホームページだ。

棋書ミシュラン!

 棋書のレビューサイトは数ありますがここは戦型ごとにどれが載ってるかの一覧とかまで作っていて細かいので参照しやすい。

■アプリ/ソフト

将棋ウォーズ

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日本将棋連盟公認 将棋ウォーズ ~ 将棋ゲームの決定版:

 Android/iOS/Win/Mac。1日3局まで無料。熱狂的エンターテイメント将棋。従来の将棋アプリの常識を覆すド派手な演出。棒銀を出して「ぼぉぉおおおおぎん」を聞こう。日本将棋連盟公認だから級位認定状とか段の免状とかももらえるらしいです。画面の雰囲気を知るためのプレイ動画の一例→【ニコニコ動画】【エセ棒銀】将棋ウォーズ3切れ実況part1【だけで】

羽生アプリ

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i羽生将棋 ~将棋総合アプリ~ & 将棋のお手本~初心者からの定跡講座~+~上達する初心者からの手筋講座~TOP |iPad iPhone iPod touch & Android:

 Android/iOS。有料。総合アプリの「i羽生将棋」と、初心者向けの「将棋のお手本・定跡講座」「将棋のお手本・手筋講座」の三本立て。オススメは定跡講座。実際に画面で駒を動かしながら定跡が学べるので、入りやすい。一手ごと正解するたびに羽生ボイスが褒めてくれるぞ! 「i羽生将棋」はメインコンテンツである羽生さんに憑依して同じ手を指していく奴は多分中級者向けなので微妙だが、詰将棋と逃げ将棋は使える。あと結果をツイートする機能を使うと羽生さんからリプライが来て成績を褒めてくれるぞ!

ねこ将棋

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ねこ将棋~盤上ねこの一手~

 Android/iOS。無料。将棋入門用。体感ハムより弱い上に、ヒントを3択で表示する機能がある。ヒント3択は、1つは合法手からランダム(ゴミ手)、1つはねこ将棋レベル(相手と同等)、1つはGPS将棋の指し手(強い)になるらしく、GPSのやつを選んでいけば絶対勝てるという仕掛け。上手いこと考えましたね。

ぴよ将棋

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本格派対局将棋「ぴよ将棋」

 Android。無料。ひよこと対局できる、ひよこによる棋譜検討ができる。ひよこAIは6段階強さがあって結構強い(勝てない)。スマホアプリでちゃんと検討できるのがすごい。ウォーズの棋譜URLをクリップボードから読み込む機能あるので、ウォーズで指した後そのURLをぴよに検討してもらえば、自分がどこでまずい手を指したのか(その時のぴよ的な最善手はなんだったのか)、形勢がどういうふうに推移したか、などが分かる。

Bonanza – The Computer Shogi Program / マイボナ

 Win。無料。ボナンザは将棋がつよいおじさんです。第16回世界コンピュータ将棋選手権大会優勝。コンピュータ将棋界の話もなかなかアツいので面白いですが今回は割愛。マイボナはボナンザをWindowsでGUIで使うためのソフト。まあ級位者はぴよ将棋で十分じゃねっていう気はします。盤面編集とかできるのは便利だけどね。

将棋棋譜管理 Kifu for Windows

 Win。無料。棋譜管理ソフト。序盤研究に凝りはじめたら。自分の場合は定跡本を読むときにこれで並べながら読んでその後とりあえず保存しておくとかやってます。

どうぶつしょうぎウォーズ

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どうぶつしょうぎウォーズ -どうぶつしょうぎの決定版

 Android/iOS。1日6局無料。将棋ウォーズのどうぶつしょうぎ版。「3×4の盤面を用い、駒の動きを簡略化した将棋類である。主に将棋が普及していない世代への将棋普及のために、女流棋士の北尾まどかがルールを考案し、同じく女流棋士の藤田麻衣子がデザインした。2008年、その2人が所属していた日本女子プロ将棋協会(LPSA)が発表して人気となった。 」wikipediaより。単純なのでルールはすぐ覚えられるんですがこれがめちゃめちゃ深い。そう簡単には必勝出来ないんですね。盤面が狭いのでパターンが少ないから、すでに完全解析が完了していて、後手必勝であることが確認されているんですけど、それでいてこれだけ楽しいってすごいことだと思うんですよね。将来、本将棋が完全解析されたり(されないけど)、ソフトがプロ棋士に確実に勝てるようになっても、そんなことは将棋の面白さにあんま関係ないだろうなということがすでにここで見て取れる。どうぶつしょうぎの強さは将棋の強さに全然直結しないけど、似た遊びで面白い上にハードルが低いということで紹介。あと将棋ウォーズとアカウントが共通。ちなみに僕はまだ4級から上がれません。

■書籍

 このシリーズは中盤・終盤あわせて一番最初に(ルールの次に)読む本として最適ではないかと思います。めちゃめちゃ丁寧なので。まあ一番上の動画のほうが早いけどな。

 絶版本です。図書館とかで。表紙の中原先生がかっこいいシリーズ。とりあえず素人は棒銀していれば勝てる。棒銀の本だけ読もう。

 相手がどんな戦法だろうと棒銀でいける。いけない。奇襲っぽい棒銀が収録されている。一歩得は二歩得。

 将棋は終盤力なので定跡本よりこれ百回読んだほうが強くなるはずだけどつい定跡本の方に引き寄せられてしまう。でもこれめちゃめちゃいい本です。ただし前半と後半で難易度が違いすぎるので多分最初は前半だけでいい。

 こっちはもっとわかりやすいのでさらに初心者向けですね。というか多分先にこっちを読んだほうが良かったな。

 あとは本当は詰将棋の本やりまくるべきですけど僕はまだ本でちゃんとやってなくて(だから終盤ダメなんだな)、羽生アプリの詰将棋しかやってません。良い本教えて。
(追記1/9 浦野先生の5手詰めやりはじめた。楽しい)

 将棋マンガです。ミステリ?サスペンス?っぽい話。棋譜もついてるけどそんなに将棋がすごいわけではないです(さらにその棋譜に誤植多数)。でも話的に面白いのでオススメ。

『バビロン 1 ―女― 』 野崎まど

 僕の中で2014年ベスト作家(自分が読んだ年基準)である野崎まど先生の新刊なのでもちろん秒速で買って1.5ヶ月積んでたんですが、読みました。

 攻めすぎだろ。

 まず主人公がおっさんなんですよね。あとなんですかこのあらすじ。「東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社と大学が関与した臨床研究不正事件を追っていた。」いやいや、これ野崎まどじゃなかったら絶対読んでないぞ。手に取らない自信がある。僕が野崎まどの一連の作品を読んで魅力だと思ったのは超絶強いヒロインが出てきてだいたいそいつが主人公を利用したり蹂躙したりして最強な感じで大半は狂ってるんだけど狂ってるなりの超強力な論理でなんか納得させに来るレンガ方式ですごいっていうやつなんですけど、この本なんか、ヒロインが出ない。は? 読めども読めども出ない。ヒロインがいないからちょっと和ませる要素担当みたいな奴があからさまに消えそう。半分まで読んでもヒロインが出ない。流石にふざけないほうがいい。と思ったら出た。と思ったら終わった。一冊かけてプロローグだった。そういうの2でやっただろ。でも一冊使うのは攻めすぎだろ。どんだけ自信あるんだ。でも最後まで読んでしまったし続刊出たら買うよなと思うと、講談社タイガずるくない? メディアワークス文庫様にいくらか包むべきだと思う。

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