『東雲侑子は全ての小説をあいしつづける』 森橋ビンゴ

 クレイジーサイコ美少女作家が3巻かけて真人間ノーマル少女になってしまう悲劇を描いたライトノベルでしたね。これは人類の損失ですね。ところで冒頭部分、「やれやれまたドイツか」方式かと思ったのに、そこ(どこ?)はちゃんと回避する。そういうの良心というか、読者の心理を考えて書いていてこれこそが娯楽小説なんだよなぁと思った。読んでて楽しいもんな。普通に技術力の高さを感じる三部作だった。

1月の将棋

 書いてからまだ1月がもう1日あることに気づいてしまった。

 年末に記事を書いた通り将棋が普通に面白くなってきたが同時にウォーズで3級でぴったり止まり達成率が20%以下で動かなくなる。暫くの間、俺は暗黒面(振り飛車)には堕ちない、などと嘯き、好きな戦型は角換わり(もちろん棒銀)と横歩取り、相手が暗黒面(振り飛車)のときは急戦棒銀っぽくするか右四間っぽくする感じ、嫌いなのは横歩拒否一手損と角換わり拒否矢倉お前らは絶対に潰す、でやっていたが、特に対抗系の時に全然勝てないのと早石田にハマりまくり潰されまくるのが辛くなり、暗黒面に堕ちた。

 とはいえ、堕ちたといっても良心が全て失われたわけではないので、ノーマル四間飛車とかは指さないから安心して欲しい。暗黒面と言っても、角道を止めなければ免責である(5五で止めるのはセーフ)。ということで早石田とゴキゲン中飛車を主に指している。ゴキゲン中飛車はあんまりゴキゲンになれないことも多いが早石田は結構うまくいく気がする。攻め振り飛車はモテるという話もある。ただ暗黒面に堕ちたとはいえカイロ・レン君なみのヘタレポジションなので普通に対抗形でボコボコにされるのだが、相振りでは乱戦でわりと勝てるのが楽しい。というか対抗系がクソなのでは?

 楽しかった勝ち方:

 悔しかった負け方はこれの十倍くらいある。将棋負けたときは、引きが悪かったとか今日はついてなかったとかそういうの一切無くて、お前の手が悪かった、それだけなのが厳しい世界であり面白さだと思います。

 練習期間ということで、明らかに振れない場合を除きとりあえず常に振ることにしているけど、相手に合わせて居飛車とうまく使い分けたらそのうち昇級できるでしょうか。がんばろう。

 そういえばどうぶつしょうぎウォーズも3級に昇級したが、ここから上がれる気がしなくなってきた。

『盤上の詰みと罰』 松本渚

 将棋漫画。完結済み(全2巻)。

 表紙の女子高生(女子高生ではない)、主人公の霧島都は元女流棋士。高校生にして女流六冠を達成した絶頂期に、謎の敗北を喫し気絶して以来、一ヶ月ごとに記憶がリセットされるようになる。女流を引退した彼女は、どうしても思い出せないあの時の対局相手を探して『日本全国将棋ひとり旅なう』を始めて五年が経った。という設定。最高だな。やはり美少女の記憶は消すに限る。限るな。

 霧島都のキャラクターが魅力的で話も面白く、将棋的にも適度にしっかりしていて良かった。惜しむらくは、掲載誌休載により急いで話を畳んでいるので(単行本二巻は掲載分に描きおろしを追加することで完結)、終盤の展開が少々急ぎすぎた感があったところか。まあでも、収まるべきところに収まったし、いいんでしょうか。もっと読みたくなるということは面白かったから良かったということか。

 将棋監修は戸辺誠六段で、キーとなる対局の棋譜と解説も付いています。主人公はオールラウンダーっぽいですが、表紙では初手▲5六歩。やめろ。