The Martian(オデッセイ)

 ジャガイモは神。マインクラフトでオデッセイMODとか出来そう。

 評判がいいので見てみたが、実際とてもいい映画。「火星に一人取り残されてしまう」っていう設定がすでにめっちゃ重くて絶望っぽく、そういうテイストの映画なら別に見たくないなと思っていたのだが、全くそんなことはなかった。主人公のワトニーは基本的にポジティブで、事態の深刻さに反して演出も前向きで、希望に満ちた映画になっている。ワトニー強すぎる。インターステラーだと絶望発狂してたのに(マット・デイモンが)。一見ちゃんと科学的にやっているSFっぽく見せておきつつ、よくよく考えるとどうでもいいところばっさり切ってあって(火星って嵐があんなやばくなるほど空気ないよね、とか)、テンポよく話が進んでいく。キャラも役者も魅力的。NASA長官がいい味出してた。

 ラストシーン、ベンチに座っているところでハート・ロッカーのスーパーマーケットシーン的な奴が来るのかと思って一瞬すごい身構えてしまったが、そんなことはなくちゃんとポジティブに締めてくれて非常に安心した。良作。

『エスケヱプ・スピヰド』 九岡望

 準終末バトルもの。安定感があって良い作品。収まって欲しいところに収まってくる。ということはつまり退屈になりかねない部分があるけど、そこは筆力で補えていて良いと思う。硬派ですねぇ。こういうのにちゃんと大賞をあげている電撃文庫……良心的では。

 クライマックスで出てくる挿絵で、鬼虫のデザインが予想を三段階ほど上回るダサさなのが逆に良かった。まんま虫じゃねえか。