『リライト』 法条遥

 買ったはいいが、その後で「後味が悪いクソ小説」みたいな感想を見てしまい、ならなんか読む気が起きんなとしばらく積んでいたが、読んでみたところ、たしかに後味が悪いクソ小説だったが面白かったので読んでよかった。まず表紙に書いといたほうが良いと思うけど(読み終わってから表紙を見ると可愛い)、前提教養として時をかける少女原作は一応読んだことありが推奨されると思う。

 間違いなく後味が悪いクソ小説なんだけど、パワーがあるので作品として成立していて楽しめた。「タイムリープものをやるとタイムパラドックス厨が湧いてくるから対策どうしよう……そうだ! タイムパラドックスで殴ればいい」というソリューションだった。タイムパラドックスをエモさで殴ることで乗り越えていくという、近年の社会が求める作品とは完全にかけ離れたレンガスタイルで、良かった。なんか続編があるらしいが、続編いらないんでしょという読後感。