『筺底のエルピス 4 -廃棄未来-』 オキシタケヒコ

 いやーー。読み終わった後、「は!???!??!??!??!???!????!??!???!?!?!」ってなってしまった。もうそれだけで負けてるんだよなぁ。

 これ普通に皆読んでほしい作品なので、ネタバレっぽいネタバレは避けて感想を書くことになるんだけど、今になって振り返ると一巻とか大分詐欺と言うか、遠いところに来てしまったねぇという感じがする。あー。ネタバレを避けたら何も書けなかった……。いや、まあ一巻の時点で必要な要素は揃ってたはずなんだけど、真剣にそっちに目を向けさせない雰囲気があのときはあったじゃないですか。なんか。二巻とかなんか表紙がキャピキャピしてたし……。そう考えると、ネタバレせずに感想を語るのが難しいというのがネタバレなのかもしれないから、要は早く読んでくれということですね。頼む。

 

 以下、ネタバレ含めた感想を書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ捨環戦とか言い出したあたりで大体知ってたけど、明確に話がぐぐぐっと加速したと感じたのは外園君が再登場したところで。あー不穏だった表紙がそこで回収ですかという。何がすごいって最後の一撃を食らわすのがエンブリオとかじゃないっていうのが良かったと思う。エンブリオも役者に過ぎないんですよーっていう。この平穏な生活っぽい雰囲気を出してからの、そう言えばそんなやついたなっていう。もう作者の悪意でしかないだろ。最高すぎる。ふざけるな。いやーエンブリオ大したことなかったな。良い悪役っぷりでむしろお疲れ様でした感がある。関係ないんですが、外園君シーンは『イリヤの空』のアレを想起した。

 そういえば気づいたんだけどこれ桃太郎なんだな。鬼退治だし。最近あんま退治してないが……。

百刈圭 桃太郎
乾叶 犬
貴治崎花 キジ
間白田俊彦 ましら=猿
阿黍宗佑 きびだんご
姥山冬九郎 姥=おばあさん
奥菜伊吹 翁=おじいさん

わからん枠
朋之浦結 トモノウラだと浦島太郎だけど……ウラシマ効果ではないし……
朱鷺川ひかえ 鳥の名字にしたかっただけで意味なし?

 あと、僕っ子異星知性体とか言ったけどどうやらもともと僕っ子だった疑惑あるな? なんか回想シーンだとボクとか言ってなかった気がしてたけど確認したらそんなことはなかった。

 SFとしては、停時フィールドという技とワームホールがあったら最後はこうなる、という突き詰めがしっかりなされていて、そこも評価したいですね。理屈を積み重ねていったらこうなる、っていうのがこの作者らしいんだと思う。

 頼むからハッピーエンドにしてくれ。頼む。