『ハイヌーン』 木屋瀬梯子(段)

 第二十七回文学フリマ東京にて入手(第二十一回文学フリマ東京の新刊)。

 短編6編を収録。ジャンルは、なんだろう。謎。はしごワールドは、基本的に意味はよくわからないのだが、なんかよくわからないけれど叙情的な情景が瞬間的に現出するようなところがあって、たとえば1作目のGrimshawなんて1ページしか無いのだが、詩に近いような形でこの本をうまく読者に導入せしめてると思う。

 あとは、ずるいフレーズというか笑えてしまう言葉(パワーワードという言葉をあんまり使いたくないけど、パワーが有るワードであることは間違いないだろう)が結構あってそれが好きで、「亀というのはつまりナローバンドだが」とか「なんで光る靴なんか履いてたんだよ」とか「ホールには真っ黄色の肉塊が詰まっているので入れない」とか好き。強い。作品としては特に『輪』と『SURRRRRENDER』が好きです。