雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』 #文学フリマ 東京にて (3)

 2019年5月6日の文学フリマ東京にて頒布する雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』の告知記事です。特設サイト(1)(2)から先にどうぞ。

 そうです。前後編とは言いましたが(3)がありました。

 (1)(2)の作品紹介を書く上で、告知という位置づけで私や他の参加者を知らない方に向けて書くようにしたので、参加者の話(誰それらしい作品、みたいな)はしないようにしていました。でも、合同誌のコンセプトはわかったけどどういう人が書いてるの、という情報もなんだかんだあったほうが良いかもしれない、と思い、追加で記事を書くことにした次第です。以下、すべて私の個人的な見解ですが、参加メンバーの紹介をします。そういう紹介をすると必然的に内輪感が出てしまうのだが、そういう記事だと思ってください。あと、そんな紹介読んだってわからん、具体的にどんなのを書く人なんだよ、というのもわかるように、Web上で読める作品を中心に勝手におすすめしていこうと思います。これで連休の読み物には困りませんね。連休が無い方は5月6日だけでもなんとかしてください。なんとかする方法としては雨月物語の『菊花の約』などを参照してください。それではイカれたメンバーを紹介するぜ!

笹帽子

 でお前かよという感じですが掲載順なので……許して……。ジャンルはよくわかりませんが、ここ数年は、読みやすくする、楽しく気持ちよく、辺りを意識して書いています。Webで読める作品としてはとりあえず短いもので『吸血鬼はなぜ鏡の中で上下反転しないのか?』(百合、日常の謎)。

cydonianbanana

 静かにドライヴ感のある文体、登場人物や語り手に作者や読者までも巻き込んでいくメタ的な物語の広がりを得意とされているばななさん。文芸サークル『ねじれ双角錐群』を主宰されており、私も参加させていただいております。ねじれ双角錐群は秋の文フリ東京で三年連続合同誌を出しており今年も何かやばいやつが出るらしいです。お楽しみに。既刊はKindle版でも読めます。

 Webで読める作品として私のおすすめは『組木仕掛けの彼は誰』。冒頭からいきなり、世界を言葉でしか認識できない主人公の語りに引き込まれます。組木仕掛けの彼、一体誰なんだ……。

 cydonianbananaさんの告知ブログ記事はこちら

17+1

 ミステリやSFなど、謎解きや仕掛けのある小説を書かれている17+1さん。名前をなんと発音すればいいのかは私も存じ上げません。つまり18なんじゃないかと思うのですが……。今度教えてください。文学フリマにサークル『アナクロナイズド・スイミング』で参加されており、今度の文フリ東京でも参加予定だそうです。楽しみですね。

 文体としてなんか真面目に書いている雰囲気を出しつつサクッと面白い文節を挟んでくるみたいなのに自分が弱いので、そこが好きです。Webで読める作品として私のおすすめは『45^(-1)*27*5』。これはトリッキーすぎる作品で(すごいぞ)、上で書いた好きなポイントとあってないのですが、でもすごいので名前を挙げておきます。

 17+1さんの告知ブログ記事はこちら

Y.田中 崖

 幻想的な文章を書かれるY.田中 崖さん。私が小説を書き始めた頃に1000文字小説を中心に書いていて、その界隈で知り合ったのが最初、だと思います。もう昔過ぎて記憶が怪しいですが。ただ、それもあって掌編のイメージが強いです。幻想的な描写と、なんかかわいいものが登場するのが魅力的。あと旅情が感じられる文章が時々出てくるのも好きです。

 Webで読める作品がたくさんあって楽しく、選ぶのが難しいですが私のおすすめは『我が家の神々』。リンクをたどっていくともっと楽しいことがおきます。基本、掌編を多数書かれていますが、つながりがあったりするのがまた楽しい。

 Y.田中 崖さんの告知ブログ記事はこちら

志菩龍彦

 志菩さんも1000文字小説の縁で知り合ったのが最初だと思いますが遠い昔なので記憶が定かではありません。幻想、SF、クトゥルフ、百合などのジャンルを書かれている方で、当該作品は私は残念ながら読めていないのですが某SF短編の賞なども受賞されています。ホラー寄りの描写を得意とされている印象があり、今回の合同誌でも(怖いという意味ではないのだが)そのあたりが素敵な作品を書いていただきました。僕はうまく書ける気がしないのですが、怖さって何なんでしょう、五感の描写なのかな?

 その流れでWebで読めるおすすめは『魔櫻』。これも百合のやつですね。百合のやつは良いぞ。あと千文字だと『くりてくりて』。千文字ならすぐ読めるから今すぐリンクをクリックしてもいいと思います。しろ。

雨下雫

 雨下さんは文学フリマ等でサークル『C1講義室』で活動されています。『C1講義室』さんは雨下さんと小島宇良さんが二人で一作ずつ両A面仕様の文庫というのが定番みたいですが、お二人のバランスがすごく良く、また何よりもコンスタントに出し続けているのがすごい。今度の文フリ東京にも参加予定とのことです!

 幻想、ファンタジー系の作品が多く、また人物像の作り方が素晴らしいと思っており、中でもちょっと振り切っている系のヒロインと、魅力あるダメ男が好きです。明るい鬱屈感みたいなのに惹かれてしまう。Webで読めるオリジナル作品は少ないながらも、私のおすすめは『満ちては欠けて冬桜』です。強いヒロインタイプだ。

シモダハルナリ

 シモダハルナリはそのふざけた名前から想像される通り、本企画に際して便宜上使われている筆名であり、本来は別の名義で活動している方ですが、故あってシモダハルナリを名乗っているということで、ここでも多くは語りません。その正体はぜひ君自身の目で確かめてくれ。

鴻上怜

 鴻上さんは、なんでも書ける上に筆が速く筋トレのごとくストイックに執筆されているイメージがあります。登山と執筆は似ているという名言には納得せざるを得ません。あとしっかり取材をするのもすごいなぁと思っております。地に足の着いた安定感のある文体でぶっ飛んだことが書いてあったりするのが楽しいですね。

 Webで読める作品は、残念ながら投稿サイトのアカウントを最近整理されたようで今読めるのが少ないのですが、直近に公開されたものとして『厳冬節』を。これは百合のやつ……か?

murashit

 インターネットを殺して俺も死ぬで有名なmurashitさんは、murashit文体で小説を書かれており、すべてがmurashitになることで知られています。声に出して読みたいというか、語られることが想定されている文章に惹きつけられます。また内容的にも結構重層的と言うか情報量が多いので、なおさら読み返したくなるし、読み返しに耐える強度があるんだ。

 Webで読める作品として私のおすすめは『cond/quote/lambda』。ニューゲームです。

 murashitさんの告知ブログ記事はこちら

 

 以上、9名が参加した雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』、5月6日の文学フリマ東京 ス-40にてお待ちしております。

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