『天笠画廊のこと』 白樺あじと

 第二十八回文学フリマ東京にて入手

 短編三編を収録。『彼女の庭』は殺人の犯行直後から始まるミステリ。しかし殺人自体を云々するのではなく、その死体の隠滅に関わる意図についての変則的な内容。回想として入ってくる挿話に無駄がなくよくできていると思った。『再会』はなんかコメントするとネタバレになる系のミステリ。不自然さから察しはついたが。そして最後の表題作『天笠画廊のこと』は、多分、ミステリではない。ではないが、これが一番好き。ちょっと苦い系で気持ちを揺さぶられる。掌編かくあるべし!!