新生銀行の外為被仕向送金事務手数料有料化でKindle Direct Publishingは死亡するのか

結論:死亡しない。

 

 新生銀行の外為被仕向送金事務手数料は従来無料であり、神のような銀行機関だったのだが、2019年12月に有料化されることが発表された。

 そもそも私が新生銀行の口座を作った目的の半分は、2015年にAmazonのKindle本を個人が配信できるサービスであるKDPを使った際に、ロイヤリティ受け取りの口座として指定するためであった。AmazonはKDPのロイヤリティを毎月口座に振り込んでくれるが、振込が海外送金で行われるため、多くの銀行口座では手数料が数千円かかってしまい、ロイヤリティがなくなる、というか普通数千円もロイヤリティないから、マイナスになってしまう。それを回避できるリフティングチャージ無料の銀行として新生銀行を使いましょう、というのが日本のKDP界では常識であった(たぶん)。当時のメモにもそう記録していた。もう半分は某国の口座の資金を日本に引き上げたかったからで、それは別に手数料かかってもそんなに気にならないワンショットのものだったが、まあかかるよりかからないほうが良い。

 さて、その新生銀行で外為被仕向送金事務手数料が有料化されてしまうと、もしKDPのロイヤリティにその手数料(日本円の場合2,000円)がかかった場合、月に数十円とかちまちま振り込まれていたKDPのロイヤリティは、振り込まれれば振り込まれるほど口座から2,000円ずつ抜かれていくマイナスの爆弾になってしまう。新生銀行終わったなと思った。

 そう思って調べてみたら終わっていなかった。KDPのロイヤリティの振込は、2016年頃既に、日本国内の口座からの振込に切り替わっていたようである。公式ヘルプなどに記載はなく、確実なソースが見つけられなかったものの、例えば以下の記事の方はAmazon公式に問い合わせてドイツ銀行の東京支店からの振込であるという回答を得ているようだ。

Amazonからのロイヤリティ受取口座は新生銀行以外でもOK!

 あとは、自分の新生銀行の入出金明細からその事実を読み取れないかと思ったのだが、どうも読み方がわからなかったし2015年の明細はもう見られなくなっていたので比較もできず、わからなかった。

 新生銀行の手数料の改定はクソ改悪であることは間違いないけれど、KDPには影響ない。こういう情報は最初に始めるときはいろいろ調べるんだけど、その後は放置で調べないので、2016年に変わったという結構古い情報を今更になって確認することになったりする。人生とはそういうものなのでここにメモしておきます。

 

 ということで安心して読んでください。

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