リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』通販開始!!

リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌 紙魚はまだ死なない

 第三十回文学フリマ東京にて頒布を予定していたリフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』の通販を開始します。残念ながら文学フリマは中止となりましたが、ぜひご自宅でお楽しみください。

 もともと、趣味で小説を書くにおいては、現代にはインターネットという素晴らしいインフラがあるのだから、そこで公開して読んでもらえばいいじゃないと思っていて、そもそも自分は小説書き始めたのだってインターネット上で知り合った人たちがきっかけだったからずっとオンラインで書いてきたし、読む側においても特に海外にいた時期には電子書籍がある時代で本当に救われたと思ったくらいだし、そういう考え方の自分だったから、紙の本にそこまで重要性を感じてなくて、まして同人誌って別にそんなに興味ないなと思っていた時期もあったんですけど、あるとき幸運にもお誘いをいただいて、合同誌というやつに参加させてもらって、文フリにサークル側で参加してみたら、なんだこれ面白いじゃんみたいな、みんなめちゃめちゃ楽しいことやってんなみたいな、そういう嬉しい発見があり、ここ数年は文フリエンジョイオタクになっていたのだけれど、でもイベントの楽しさはそれはそれとして、別に紙の本が尊いわけじゃないでしょ、っていうか、文フリで出した同人誌、どうせKindle版とかにしてるじゃん、ぶっちゃけKindle版の方がやっぱり便利でしょ、なんて振り返ったときに、じゃあ逆に、せっかく文フリに持って行くんなら、紙に印刷した同人誌を持って行くんなら、紙の本でしかできないことをやってみようじゃないかというアイデアが生まれて、この本になりました。電子書籍にできない本、っていうのは条件が厳しすぎるので(極論画像にしちゃえばなんでもいけるからね)、リフロー型電子書籍にできない本、というレギュレーションにして、ツイッターで興味を示してくださった方にお声かけしてこの企画が実現しています。文フリも中止になってしまい、しばらくは3密な即売会イベントもできないでしょうし、各種コンテンツは電子媒体で公開するのが世の流れという中で、結果的にはなんともタイミングの悪い企画になってしまったわけですが、家で読んでください! Stay Home, Stop the Spread, Save Lives (of Silverfish).

 さて、宣伝エントリ恒例の各作品ネタバレなし感想です。ともかく面白い作品がそろっている。特設サイトでは作品ごとの宣伝文と、冒頭ページのサンプルも見られますので併せてどうぞ!

春霞エンタングルメント /cydonianbanana

 リフロー不可要素は三段組み。複数段組の本文が並行に進むという演出は結構先行事例があるけれど、そこに「地球−カリスト間の通信ラグで四〇分間ずれた時間を過ごす二人」という独自要素が加わることで大きく色合いが変化していて、さらに可能世界・多世界解釈みたいな話が入ってきてハードSFとしてまとまっている。温泉に行きたい人は読んでくれ。

しのはら荘にようこそ!/ソルト佐藤

 リフロー不可要素はアパートの部屋(?)。SFが多い本誌ですがこれはミステリ。ライト路線のパロディ(タイトルの時点で明らかですね)と、古典推理小説のパロディが重なり合って、硬軟織り交ぜた独自の展開を形成している。シリアスとギャグの同居割合が個人的にすごくしっくり来ています。 巨乳の美人管理人さん好きは読んでくれ。

中労委令36.10.16三光インテック事件(判レビ1357.82)/皆月蒼葉

 リフロー不可要素は本文サンプル時点で明らかでないので秘密(と思ったけど皆月蒼葉さんの告知エントリの追加画像を見るとちょっとだけわかるぞ!)。判例レビュー小説という新ジャンルを確立している斬新なSF作品。いや判例でどう小説になるんだよと思うでしょうが、いや小説になってるんですよ、悔しいことに。ともかく硬くて読みにくい冒頭ページから、予想外に展開していってめちゃくちゃ笑える。判例好きは読んでくれ。判例好きではない大多数の人も読んでくれ。

点対/murashit

 リフロー不可要素は二行一組。実はこの企画、致命的なネタ被りが起こらないように、参加者は「何をリフロー不可要素にするか」を事前に共有しています。murashitさんは「二行ワンセット」と言っていて、「上下二段組ってことですか?」という質問に「二行ごとにセットになっているイメージです!」と返していて、全員の頭の上に「?」が浮かびました。こういう意味だったとは。ともかくかっこいいので気になったら全員読んでくれ。

冷たくて乾いた/笹帽子

 リフロー不可要素は本文サンプル時点で明らかでないので秘密。ページめくったらわかります。本について、ページをめくることについて書いた。あと、自分が去年書いた作品に対して「時代は姉SF」という感想をいただいたので(ありがたいね)、じゃあ妹SF書こうかなと思った(なぜ)。でもこれ妹SFになってるか? 妹SFになってるかどうか審判を下すために読んでくれ。

ボーイミーツミーツ/鴻上怜

 リフロー不可要素は攻略Wiki(???)。必然性を持ってメイリオで小説を組んでるというのは相当希有な作品ではないでしょうか。本文サンプル時点で落ちてるんだけど、特設サイトのあらすじ文が完全に詐欺であり、怒濤の勢いで笑わせてくるハードSFギャグ小説。だって次のページから何が始まるのか絶対想像できないでしょ? 想像できない人は読んでくれ。


 通販はBOOTHにて実施。あんしんBOOTHパックにて匿名発送します。

 また、Text-Revolutions Extraにも参加予定です。よろしく!

雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』Kindle版無料キャンペーン!

 実施してます!!(4/20 16:00まで)

 昨年5月の文学フリマ東京で頒布した合同誌です。 近世日本文学を代表する怪異小説『雨月物語』の9編を、SF的視点から再解釈する小説合同誌となります。

 発行からまもなく1年となり、今回無料キャンペーンを実施する運びとなりました。この機会に是非お読みください。なお、現在はKindle Unlimited等読み放題で読める状態にもなっていますが、こちらは今回の無料キャンペーン後に登録解除する予定ですので、KU契約者の方も今のうちにDLされることをオススメします。

以下、発行当時の宣伝記事です。

 以下、高度な専門訓練を受けたエゴサチームが収集してきた皆様の感想の一部を掲載させていただきます。

読書メーターでいただいた感想

https://bookmeter.com/books/13866033

https://bookmeter.com/books/13818703

リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』本文サンプルを公開

 記事のタイトルが長すぎる。

 こちらで公開しております。

 各作品の冒頭見開き1ページ(いつもわからなくなるんだよな、見開き1ページって2ページなんじゃないの)を公開しています。一見して「ああ、これはリフローできないな」という作品もあれば、一瞬普通っぽく見えてよく見ると変という作品もあり、冒頭ページならリフローできるよなこれという作品もあります。また、あらすじ(?)文だけだとまだ見えなかったところから、冒頭ページでなんとなく方向性みえてくるという作品もあれば、あらすじ文がただの詐欺でしかなかったことがわかる作品もあり、是非チェックしていただきたいところです。

 昨日、印刷所への入稿が完了しています。お楽しみに。