『タイタン』 野﨑まど

 お仕事小説。なにがお仕事小説だよ。

 いつもの野﨑まどで、すごいやつとすごいやつを会わせてどうなるか、っていう、『know』でもやったし、部分的には『2』でも『正解するカド』でもやったことを変奏している。「働く」とは、みたいな単純な言葉の意味を考えていくというのもいつもの作風だし、見せ場で慣用句をバラしてくるのもいつも通りで笑った。最後のオチは割と小ネタなんだけど、ちゃんと最初から仕込まれていたのがニヤニヤしてしまった。

 装丁も良い。