『華氏451度』 Ray Bradbury 伊藤典夫訳

 洒落臭い表紙の新訳。実は読んだことが無かった。

 思ったよりよくわからないというか意識が解離してる描写が多くてこれどうするんだよと前半は思っていた。でも後半で急にディストピア物のテンプレ感が出てくる……というのは多分逆で、これが本家でインスパイア元なんだろう。作中で、どんどんみんなが馬鹿になって物事が要約されて圧縮されて短くなってみたいな話があったけど、まさに現代化に伴って今のディストピア物はこんなスピードではやっていけなくて開幕自宅炎上くらいには加速しないとダメだろうなとか思うと面白かった。