『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル』 宮澤伊織

 ずっと気にはなっていました。怪異とかネットロアとかを扱っていて百合らしいと。それ好きなやつじゃないかと。都市伝説を扱って百合を目指した小説を書いていたときに方向性が近いと言われたこともありました。それなのに今まで読まなかったのはなんとなくWeb上の宣伝の方向性が気に入らないという完全に私怨な食わず嫌いだったのですが、そういう食わず嫌いは良くない、ちゃんと読んでから判断すべき、という天使の人格がKindle版50%オフセールで殴られたので買って読みました。

 残念ながら微妙だなと感じました。これは題材が好きだからハードルが上がっている可能性が高いのですが、なんかネットロアとりあえず出しただけで生かし切れてない感(4話の裏世界の怪異たちへの解釈はちょっと面白かったのだが、その理屈だと海兵隊がきさらぎ駅に到着はしないだろとか思ってしまって、この作りの感じだとその辺を続刊で回収……とかもあんまり期待できないなぁと)、あとは小説として上手く感じないというか、多分これ、アニメで作画動画が良ければ楽しいと思うんですが、小説という媒体で読んだときにあんまり良さがないんじゃないかなぁと思いました。心情とか。あとはそれこそネットロアってテキストだしそのへんなぁ、とか。多分題材が好きだからハードルが上がってるだけだな……。アニメを見ようかと思います。→(追記)アニメもnot for meだった……