【感想】『流されないように』 白樺あじと

 第三十三回文学フリマ東京にて入手。第二十九回文学フリマ東京にて頒布されていた『第一話』に書き下ろしの第二話を加えた作品。

 上記第一話を読んだときの感想にも好きなやつと書いてあったんだけど、やっぱり好きなやつ。謎解きのレイヤに地域史の挿話が重なってくる作り、好き。第一話から置いてあった伏線ちゃんと回収するの好き。また、第一話でもそうだった、謎は解けたが心は晴れない感じをしっかり繰り返してテーマとして打ち出してきたのも好き。今回はあとがきが収録されておりそのあたりに主眼があることも解説してあって良かった。『愚者のエンドロール』と『犬はどこだ』は読んだけど、他は全然読んでないので読んでいきたいと思った。

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