2018年買ってよかったもの

 アフィブログなので商品の紹介をします。

 この冬、ガウンタイプの着る毛布と併用すると捗るぞ。

 すごいなんというか、味がする。

 なんかセールのときにノリで買ったんだけど、結構良かった。30秒ごとに震えて上下左右2分で1セット終わるようにガイドしてくれるのが良い。歯磨きめんどくさいけど2分って言われたらまあ2分ならやったるかという気持ちになる。スマホ連携はめんどくさいからやってません。じゃあもう一個下のモデルで良かったんじゃないか?

 今年の夏は異様にやつが多く出没したので重宝した。ゴキジェットとかの殺虫剤より制圧力は弱いけど、単に氷なので食卓周りでも遠慮なく噴射できるから、その分を加味すると殺虫剤より良い。贅沢に使って倒せばいい。

 新生児をあやすのに最強。

 これもセールのときに買った。剃れる。剃れまくるのでプレシェーブローション使ってる。

 まあFire HD8はタブレットとしてはゴミみたいなもんだけど安いしこの袋で防水化して風呂でアニメ見たりするのに使ってる。結局タブレット市場が全然盛り上がってなくて、それなりなスペックでそれなりな価格の防水タブレットってあんまないんですよね。

 カメラとしてこれくらいの大きさじゃないと手軽に撮れない感じになってきた。最近は娘の写真しか撮ってません。

 ロングフライト三種の神器。耳栓は前から使ってたけど、今年は結構長距離が多くて装備を増強した。ネックピローは多分ビーズクッションタイプのやつとかのほうが良いのあるとは思うんだけど、どうしても邪魔になるのでこの膨らますやつがバランス型だと思う。あとこのアイマスク結構良くて、目に直接あたらないので、布のぺたっとしたやつより眠りやすい気がする。これ三つ装備したら結構寝れます。10時間超えフライト乗り継ぎ2連とか、寝ないとやってられん。

『『百年の孤独』を代わりに読む』 友田とん

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。タイトル買い。正確に言うと、タイトルで絶対面白いでしょと思ってパラパラめくったらどう考えても百年の孤独と関係なさそうな画像が挿絵として入ってたので面白いに違いないと思って購入。

 その名の通り、ガルシア=マルケス『百年の孤独』を代わりに読む企画。読解や紹介の要素が最初こそ多いのだが、途中からはエッセイのようでもあり、二次創作のようでもあり、脱線に脱線を重ねてマジックリアリズム的に混乱しながらも『百年の孤独』と並走していき、最後に『百年の孤独』と重ね合わせた『代わりに読む』ことへの筆者なりの答えが示される。自分の場合は割と最近に百年の孤独を読んでいたので、内容を思い出しつつ、脱線も楽しめ、ラストも気に入りました。なかなか他ではない読書体験。

『息 -Psyche- vol.2』 アナクロナイズド・スイミング

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。架空の翻訳というテーマ設定が面白そうだったので。テーマに吸引力がある合同は強い。

『中東の『話屋』から聞いた物語』梅宮

 もういきなりめちゃめちゃ面白いですね。物語を研究した人の話が、最後に反転して物語に飲まれてしまう。単に昔話を翻訳したのだというのではなく、こういうメタな仕掛けとオチを用意してくれているのは本当に楽しい。姫様強すぎるぞ。

『アルダン共和国関連文書の紹介 ~主に偽魔術師の盛衰を中心として~』渋江照彦・伊予夏樹・江坂正太

 偽魔術師を巡る三つの史料を紹介。どこまでが架空なのか(いや全部架空だが)わからなくなる体裁で楽しい。時々仕込まれてるカタカナ語で笑う。結局筆者が三人なのかどうかは最後まで謎。

『空から塔が降ってきた話 ~《影重なる地》族に伝わる民話~』稲田一声(17+1)

 架空の言語という設定を使い、「ことばが異なれば見えるものも異なる」をテーマに多重解決ミステリっぽい話を展開。脚注のとぼけた感じが良い雰囲気を出していますね。「そうだったのか」のとこで笑った。

『ハイブリディーン諸島の創世神話』淡中圏

 ここまで並んできた作品の雰囲気を逆手に取り(?)、前半でちゃんと架空の神話をこれから書きます感を出しておいて特にそんなことはなかった。

『祝祭』 セロトニン工場

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。ブースに行ったときにドストエフスキー『悪霊』がどうとかというのとアンナ・カヴァン『氷』がどうとかという文字列が見えて面白そうだったので。「祝祭」という共通テーマで書かれた短編ということですが、祝祭という単語だけなので解釈の自由度も高く、ほぼフリーテーマに近いのかなと思いました。

『ディアスポラ』 meme

 多分これが『悪霊』のやつ。書き方とか描写がすごく丁寧で良いなと思いました。話としてはプロローグ的というかこの後どうなるんだというところで終わった感じがあるので、続きを読みたいです。

『バイタルサイン』 kawaiiyumegirl

 エモいですね。人格をAIに移植して永劫を漂わせるという設定はよくある(すき)ところ、雛人形を使ってくるのは面白いなと思いました。エモいですね。

『水鏡』 Nuit.

 神話っぽい話。なんか元ネタにした神話があるんでしょうか。食ったら文字が頭の中を巡るっていうシーンが良かったです。好みの問題ですが、必然性がなさそうな漢字変換が可読性を下げているのが残念に感じました。

『星の夜』 春紫苑

 百合じゃん。百合か? なんかこう耽美っぽい映像をつけて読みたい感じですね。やはり合同誌に百合枠は必要なんだよな……。

『享楽のうた』 akkt

 これが『氷』のオマージュのやつで、本誌の中で一番好きでした。氷っぽさが結構出てると思う上に、引用されているラカン的な(いやラカンは詳しくないですけど)祝祭解釈にも引き寄せられる読後感でよかったです。

『BEATLESS』 長谷敏司

 なんか前からいつか読んだほうが良さそうだと思ってたけど読んでなかったけど布教されたので読みました。普通に面白かった。なんか読んでてエロゲかとかアニメかとか思ったのだが、実際もとはエロゲだったんだけど色々全年齢にも展開していって最近はソシャゲになってソシャゲから入った層が元はエロゲだと知らないみたいな雰囲気を感じなくもない作品だったのだが(Fateやったことないです)、なんか読んだ方が原作(連載をまとめたやつ)ではなくてアニメ化とかを受けて加筆修正再構成したバージョンのやつだったらしいのでそれが影響しているのかもしれない。映像化を前提とした無駄な尺のなさというか(いや、全体としては長いのだが)が感じられた。

 レイシアかわいすぎませんか? レイシアお姉ちゃんのバイノーラル甘やかし音声を出してくれ頼む

『怪し噺』『怪し噺 弐』 大和愛(大和堂)

 第二十七回文学フリマ東京にて入手(引用ツイートは書影がちょうどよかったので過去のものです)。

 江戸時代の怪談(現代で言うホラーというよりは、怪異譚)を現代語訳したもの。読んだことのない話ばかりで楽しめました。弐の方が好きな話が多かったように思います。『頭を殴り合う寺』は頭を殴り合うのが意味不明で笑える。『真紅の撃帯』はホラーとは違う、怪異話の特徴が随所に現れていて、不思議な迫力があって好きです。あとこれは離魂記の影響受けてる話だなと思って、調べたのですが、剪灯新話の金鳳釵記というのが間にあるらしく、このあたりちゃんと勉強したらおもしろそうだなと思いました。

『鈴ヶ森ノスタルジー/探検部の花子さん』 雨下雫/小島宇良(C1講義室)

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。文庫版両A面仕様。

『鈴ヶ森ノスタルジー』は、雨下さんの作品を何作か読んでいるともはや定番となった京急要素、無用者要素、そしてこの(なんて表現が良いのかわからん)ヒロイン像の揃った楽しい非日常小説。オンの設定とか、オカさんの風貌や騒がしさがちゃんと(?)回収されるところとか、ふわふわした雰囲気小説にならずにしっかりまとめていて気持ちいいなぁと思いながら読めました。楽しい読後感。

『探検部の花子さん』は、なんでしょう、幽霊青春モノ? プロローグにて感覚で百合を確信。ちょっと重い話もあり、そこはうっとなってしまうところもあるのですが、花子さんの存在がうまくそこを緩和する役割として働いており、最終的にこの花子さんの話が続きで読みたいぞ、という気持ちにさせられる。あとオニオオハシの巨泉が気になる。

『モンスター小説集』 アーカイブ騎士団

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。上記はKindle版。

 ハチャメチャに面白いモンスター小説。四編収録されていますが二編は超短編、二編が中くらいの長さの短編。どれもレベルが高く、どれもレベルが高いです(語彙のレベルが低い人)。某氏からおすすめされたので特に中身とか見ずに買い求めましたが、買ってよかったぞ。Kindle版買えるから今すぐ買って読んだほうが良いと思います。

マンティス(高田敦史)

 人工知能に書かれたモンスター小説を紹介する文章という体裁。お題がモンスター小説なのにいきなり盛った設定で度肝を抜かれた。しかもその盛った設定がちゃんと活かされて回収され、これほど気持ちいいことはない。中身の小説『マンティス』もモンスターミステリとして良くできているし、ともかく怪作。

ヤマタノオロチ(メカ京都)

 小ネタだけど笑う。ヤマタノオロチも確かにモンスターだよな、なるほど和風で攻めるのか、と思わせて一発ネタは和風じゃない。良いアイデア。

狼男の首探し(森川 真)

 いやこれもめっちゃすごい。モンスター小説って言われてこうなるんだ……。戦後占領期ノワールモンスター小説。世界設定、キャラ、アクション、いろいろと好みな点が多く、大いに刺激されました。なるほどとか言いながら読んでた。ホーマーは良い感じに黒い主人公だし、鋼太郎は良い感じに背負わされている男だし、文夜は好き。

太平洋の奇島にゴーゴー鳥を追う(高田敦史・森川 真)

 ダジャレにいいね!してくる人は信じておけという話。ギャグが楽しい。確かにこの作品で全体のバランスがうまい感じになっている気がする。

『bnkrR vol.15 三人組』

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。8つの短編を収録。表紙の女の子が持ってるやつなんだろう?

 今回のテーマは三人組ということで、難しそうなお題だけど、ズッコケ三人組のイメージというか三人が協力してなにか解決したりする話が多そうかな、と思ったが、必ずしもそうでもなかった。仲良し三人組で複雑な感情系が結構あったのは意外でもありなるほどとも思った。

 三縛りということで印象に残った三作の感想を書きます。

友引の鏡 城島はむ

 学校の怪談モノ。友情問題をやりつつも怪談としての構造もしっかりしており(あとからルール追加されてる下りと、トモミレイコってあからさまに都市伝説っぽい名前すき)、それでいて最終的に主人公から見たサキのミステリアス性というか、こういう不可解さ、理解できないからこそ、みたいな感情が好きで、良かった。

三者面談 深川武志

 笑う。これあんま三人組じゃないよね? 三者面談だから良いのか。まあそんなことどうでも良くて面白いから笑う。水遁の術すき。毎回この独特のギャグ作品が中盤にあることでこの合同誌は引き締まってすごく良くなってると思うので羨ましい限りですね。

三つの航跡 塚原業務

 状況設定好きなのと(元ネタの六つの航跡、読んでないです。読みたいな)、掛け合い、天丼のリズムが非常に好みで読んでいて楽しい。「正体不明の謎の女の、謎とか、謎とか」すき。AIのボケボケ感も良いですね。しかしメインの問題のところクローンの生成の扱いにさすがにガバガバ感があったので若干引っかかりました(クローンじゃなくて、分子を組み立てて作る的な技術なのか?)。でも雰囲気好き。

『冬が嫌いな殺し屋の冬』 白樺あじと(シーラカンス・バカンス)

 第二十七回文学フリマ東京にて入手。

 冬に読むのに良い短編。最初目次を見たときに章タイトルで笑いました。いや笑うでしょ。で何故か一話二話みたいに切れている話かと思って最初読んだので、一話が終わった瞬間「え!?」となってしまいました。これで終わるの、と。でも一話ではなく一章であって、ちゃんと話は続き、もやもやはきっちり二章で回収されたので、さすがの実力と安定感と思って良かったです。主人公を殺し屋にしてミステリーということになると、どうしても雰囲気が暗くなったり、あるいは変に殺人が矮小化されたりすると思うのですが、まず空気を暗くしすぎない主人公のどこかとぼけた性格や、アクセントとしての刑部さんが好きでした。また、殺人という行為の重大性についても、子供の話を出して良心の呵責的な話を向けながらもラストの処理が鮮やかで、本膳のキャラと相まって良い読後感を得られました。