Kindle Direct Publishing (KDP)がペーパーバックに対応したので早速出版してみた(商品到着編)

 本当に届きました

 前回の記事はこちら。

 上記の昨日の記事に書いたとおり、本当に届くのかと疑う心がありましたが、本当に届いてしまいました。結果的に入稿から48時間以内に本が手元に届いていることになります。すごすぎないか。これ、もはや試し刷りサービスとしても使えてしまうんじゃない?

表紙と裏表紙

 思ったよりちゃんとしてる(失礼)、というのが第一印象でした。

 ここから紙の話をしますが、始めに宣言しますと、紙について私は素人です。すごいとんちんかんなことを書いてるかもしれませんが専門家のツッコミをお待ちしております。

 触った感じ、用紙は普通の、手触り良い程々の厚さの紙です。公式には、紙は80ポンド(220 g/m²)であるという記述があります。ここにもヤードポンドの帝国が……。ここのツールを使って四六版のkgに換算すると約189kgと出ました(四六版に換算していいのか自体わかってない)。素人なのでよくわかりませんが、これ日本で印刷してるんだから、そんなポンド仕様の紙買ってきて使ってるわけなくて、日本で流通量が多い一般的な用紙を使っているはずだと考えれば、近い数字で、OK特アートポスト+180Kとかなのでは、と想像します。若干黄色っぽいのもそれっぽい。一応手元に紙見本があり、見比べてみたところ、まあこれかなぁ~と思う。適当言いました。よくわかりません。

 印刷は、美しいという感じではないが、特に問題は感じないというクオリティです。そもそも今回の表紙デザイン自体があんまりビビッドなものではないので、ちょっと評価は難しいです。

 仕上げオプションは光沢なしを選びましたが、マットPPというやつだと思います。……多分。自信なくなってきた。

 裏表紙の左下に例のクソデカバーコードが付いてアメリカンな風格を放っております。これはバーコード込みのデザインで入稿したら消せると書いてありましたが、そのときにもこのクソデカバーコードを自分で付けないといけないということなのだろうか。表4のデザインには制約がかかると思った方が良さそうですね。

 今回は薄い本だったので背には何も書いていません。ですが、表1と背の間の境界線はテンプレートのガイドに合わせたところピッタリになっていました。

本文

↑左が今回のPODペーパーバック。右が淡クリームキンマリ90K・オンデマンド印刷(STARBOOKS)。この適当な写真では見分けがつかない。写真が適当なので。

 

 

 これもちゃんとしています。っていうか、ペーパーバックっていう単語が悪いんですよ。なんか一昔前の洋書のペーパーバックという連想で、藁半紙かよみたいな灰色のゴワゴワの紙想像しちゃうじゃないですか(俺だけか?)。そう言うんじゃなくてちゃんとした本の品質が保たれています。安心してください。

 クリームの用紙を選択しましたが、これは表紙と同様のロジックで推理すると、淡クリームキンマリ70K……かな……。素人の適当意見なので紙マイスターからのツッコミお待ちしています。公式には、55 ポンド(90 g/m²)という記載があります。またもやリコーのツールを使って換算してみると、四六版で約77.5kg。

 印刷や製本の品質も問題はありません。最初のプレビュー時にNG判定を喰らったマージン無視組版は、結局KDPが受け入れてくれるギリギリまで配置することで回避したのですが、まあ実用上読みやすい本にしようと思ったらマージンこれくらいだよな、というラインにピッタリきています。やっぱりあのプレビュー機能は良いですね。

 さて、実は一番サプライズだったのは、末尾に謎の4ページ追加がなされていたという点です。別に品質に全く問題ないのですが、プレビューの表示と違うものが出てきたという意味で若干驚きました。

 以下プレビュー機能でのサムネイル表示で確認できるように、私が入稿した原稿は本文40ページです。印刷コストとかの計算にもこの40という数字が使われています。しかし、実際に届いた本では、このあとに2枚、すなわち44ページまでが挿入されていました。41、42、43ページは白紙で、44ページにはバーコードと「Printed in Japan 落丁、乱丁本のお問い合わせはAmazon.co.jpカスタマーサービスへ」の記載があります。バーコードはASINでもISBNでもない何かの数字になっており用途は不明です。KDPペーパーバックの管理IDでしょうか。

↑プレビューでは奥付39ページの裏白紙40ページで終わっている

 最終ページにこのバーコードと定型文を入れなければならないという仕様なのだとして、その1枚だけでなく、その前に遊び紙が1枚挟まったのはなぜでしょうか。無線綴じだけど4の倍数縛りが発生するのか? ここは謎なので他のパターンの方の情報があったら下さい。

総括

 現物を手にして、印刷物としてのクオリティは十分であり、何かすごく感動する要素は別にないですが、逆に本としての没入感を削ぐ要素もない、問題のない品質だと感じました。これ、「PODのペーパーバックだと品質がね……」みたいなこと、無いですよ。少なくとも小説本の本文においては。表紙の特殊用紙とか箔押しとか遊び紙とかやりたい人は諦めてください。市場が違う。

 そうすると、冒頭に書いたとおり、入稿から48時間経ってないのに手元に本があるというスピード感がやっぱりすごいと思います。トータルでの評価としては、昨日の記事に書いた小括から変わっておらず、むしろ、これ同人的には結構良いかもしれん……という気持ちが若干強まりました。ロイヤリティの決まり方が営利には向いてないと思いますが、利益出したいわけじゃない小説同人誌の、特に部数が読みにくいイベント合わせではない再版とかでかなり良いんじゃないか……という感じがしております(それKindle版で良いじゃん、と言われたらその通りです。自分もKindle版かPODペーパーバックかという選択肢があったらKindle版で買うと思います。でも、その選択肢があったときにペーパーバックを選ぶ人も必ずいるはずで、その人たちを初期費用なしで拾えるなら良いじゃん、とも思うのです。あとは本作みたいにKindle版にしてもリフローできないやつとかは、ペーパーバックが有効ということもあるでしょう)。

 これから試してみようと思っている人に本記事の情報が役に立てば幸いです。楽しんでいきましょう。

 なお、この印刷製本ってネクストパブリッシングのAmazonPODと仕様同じだったりするんだろうか、というのも気になってます。あと海外でオーダーしたらどういう違いが生まれるのかとか。誰か教えてください。

↑実物の品質をチェックしたいと思ったときにどうぞ。事実上の最安値印刷サンプルだ。ついでに小説も読める。感想ください。

Kindle Direct Publishing (KDP)がペーパーバックに対応したので早速出版してみた(販売開始編)

 昨日、ダイレクトダイビング人柱としてKDPでのペーパーバック出版を実施しました。続きです。

 入稿後約15時間でレビューが完了し、既にペーパーバック版が販売されています。本記事では販売までの流れと商品ページを見てわかること、ここまでの使ってみての感想を書きます。

販売までの流れ

 流れというほどのこともなく、Amazon側でのレビュー(審査)については、体感としてはKindle版を出すときと何も変わっていません。72時間以内に完了するということになっていますが、今回は15時間で完了した、というのも過去にKindle版を出したときの体感と概ね一致しています。完全に想像でしかありませんが、ペーパーバック版のレビュー内容はKindle版と変わらないのでは、と思います(内容に明らかな著作権的な問題がないかとか)。印刷領域のはみ出しとかは前述の自動プレビューで確認できていますからね。

販売開始の通知

 以下が販売開始時に送られてきたメールです。

  • 購入可能にはなったけれども、リンク、商品説明、試し読みなどの各機能やページ上の記載は順次追いついてくるので、ちょっと待っとけということが書かれています。これはまあそういうものなので違和感はありません。ちなみに「出版関連のタイムライン」というのは、こちらのページへのリンクが貼ってありました。
  • コピーの注文、というところに、「著者用コピーの注文を印刷コストで行うことができます」と書いてあります。つまり私の本の場合であれば販売価格の734円(最低販売価格で設定した667円に消費税10%)ではなく、印刷コストの400円(もしくはそれに消費税10%?)で自分用に買えるということでしょう。良いじゃんと思ったのですが、リンク先を読むと、「日本のマーケットプレイス (amazon.co.jp) は現在選択できません」とのこと。日本在住者の場合は、自分の本を手に入れるのも、普通に購入することになるようです。
  • あとはKindle版と変わらない内容かと思います。著者セントラルへの登録は自分で行いました。画面の表示は後述します。

販売ページ

 実際の商品販売ページの、販売開始直後のキャプチャが以下です。

  • 商品説明、試し読み、在庫あり表示、はいずれも問題なく登録されているようです。カテゴリだけ未表示になっていました。これは待っていれば追いついてくるでしょう。
  • この画面を見て個人的に一番びっくりしたのは、☑prime 無料翌日配達 の表示です。調べると既存サービスのネクストパブリッシングでもそうだったので、既に使いこなしていた人にとっては驚くことではないのかもしれませんが、POD自体が初めての自分は、翌日配達ってすごすぎるだろと感動してしまいました。注文するまでまだ印刷始まってないんですよ? この本まだこの世に存在しないのに、それが明日届くって? これは流通モンスターの力ですよね……。実はまだ半分信じてません。今日注文しましたので、本当に明日届くのか疑いながら待ちます。
  • 中央に「すべての形式と版を表示」「ペーパーバック」の表示がありますが、おそらくKindle版と同じ本をペーパーバックで出すと、一般の本と同じように、同一の本に対してKindleと物理本を選ぶ選択肢のような表示になると思われます。Amazonのプラットフォームで販売ができて、Kindle版も物理も同じページで売れる、というのはマーケティング的には大きいと思います
  • 出版社は「Independently published」となっていました。Kindle版は好き勝手に名乗れるのですが、これは強制的に設定されたものになります。ISBNをAmazon経由取得したときに表示されたのと同じなので、ISBNを外部で取得して持ち込んだら独自の屋号を表示することもできるんでしょうか?
  • 試し読みにも対応していて、「表紙」「著作権」「最初のページ」「裏表紙」「ランダムページピック」がコンテンツとして入っていました。
    • 「著作権」だけはちょっと不思議です。今回単体の原稿にするにあたり、3分クッキング的に即席の前付けを入れたんですが、ちゃんとそこが「著作権」ページとして認識されてるんですよね。これはページ位置で見てるのか、なんなのか。
↑試し読み画面で目次を開いたところ
  • Amazonパワーとして特筆すべき点は、今回の出版によって、Amazon.co.jpだけでなく、USUKDEFRESITCAAU世界各国ストアでも販売が開始されています。欧州のストアは既に在庫あり表示になっていました。北米とオーストラリアは現時点ではまだ在庫なしですが、単純な時間差と思われます。
    • これはKindle版でも同じです。ですがKindle版だったら単にデータがダウンロードできるというだけの話、そこまで感動する要素はありません。ところがこれは、海外のユーザーがボタン押したら物理本がその人の家に届くわけで、日本に居ながらにして個人でそれができるって、すごいですよ。すごくないですか? 自分も海外に住んでいたことがありますが、そのときは日本の本を売っている本屋に行くと(一応あるんです日系の本屋が)意味不明な高値で本が売られていて発狂しそうになったものです。そのときは日本から持ち込んだKindle本に救われました(いつco.jpのアカウントBANされないかちょっと心配だったけど)。グローバルにPODできれば紙の本すらまあまあリーズナブルな価格で海外に届くんですよ! ロマンとしてすごく良いと思います。
  • 前述しましたが著者セントラルに本を登録したので、私のページに行くと以下のように紙の本とKindle本が並んでいる状態で表示されます。紙とKindleを横並びでマーケットプレイスに置ける思想ですね。これもいい。
↑著者セントラルで並んでいるところ。一番右が今回のペーパーバック。

ここまでの小括

  • KDPのペーパーバックは、PODとして技術的にすごいことがあるのかというと、多分そんな特別なことはありません(偉そうにいってますが自分はPOD使うのはじめてなので、いやいや違うよというところがあれば誰か教えてください)。プレビューと自動チェック機能は頑張ってると思ったけど、そこくらいか。
  • しかし、Amazonという巨大プラットフォームでの販売ができること、同一本をKindle本とPODペーパーバックの両エディションで販売できること、翌日配達対応など、Amazonの暴力的規模の経済に乗っかれるのはともかく大きいでしょう。小さいPOD事業者はかなり苦しいことになるのではないかと想像します。
  • 一方で、自分は同人活動としてやっているので、同人誌という意味でいうと、いわゆる普通の(PODではない)同人誌の印刷とはセグメントが違うかなと思っています。Amazonの今回の対応を紹介した記事では在庫リスク無し、なんて謳われていましたが、そもそも同人誌で別に在庫リスクって部屋のスペースくらいのもので(いやそれ深刻な問題だが)、金銭的な問題はそこまで大きくないですよね。それに色々紙選びとかこだわって、出来上がった本をイベント会場で頒布するのが楽しいわけでしょう。このKDPのペーパーバックはそこと直接食い合うものではないと思ってます。
  • と、いいつつ、今後どうなるかはわからないもののコロナ禍でイベントが中止になり、同人誌を3桁部自家通販してコンビニの店員に完全マークされた経験を思い返すと、やっぱり発送とかその辺を何も気にしなくていいPODは美味しいし、それがAmazonという販路でできるというのはめちゃめちゃ強いな……とも思ったりします。
  • コストですが、今回はお試し人柱なので自分に利益の出ない最低価格設定ですけれど、現実的にどうなるのかということを試しに試算してみます。今回の『冷たくて乾いた』を収録した合同誌『紙魚はまだ死なない』はB6版、本文210ページです。BOOTH通販時の価格は800円でした(これはBOOTH手数料引かれたあとで印刷費をちょうど良く回収するラインだと思ってください)。KDPの計算ツールに210ページで入れてみると、以下の通り、印刷コスト595円、最低希望小売価格は992円になります。まあ1000円(+消費税で1100円)で売って利益なしということですね。1100円で売れるならかなり優秀じゃないかと思いますけど、どうでしょう? これ判型関係なくページ数で決まるみたいなので、二段組みとかの同人誌ならもっと安く上がる。
↑1100円で売ったら、印刷費595円、ベゾス400円、俺5円、財務省100円。

 以上です。あとは実際に届いたものの紙や印刷の品質が気になるところですので、明日届いたら(本当に届くのか!?)写真含めレビューしたいと思います!

↓↓レビューしました↓↓

Kindle Direct Publishing (KDP)がペーパーバックに対応したので早速出版してみた(登録編)

 してみた!!!(まだ出版されてません。登録完了して審査中の段階です)

(追記)販売開始したので続きも書きました!!

 KDPまだ流行ってない頃にいち早く電子書籍を出してみてから早6年半。ついにKindle Direct Publishingが日本でもペーパーバックのオンデマンド出版に対応したとのことで、早速やってみました! 対応したよという記事がタイムラインに流れてきて知ったのが19:30、そこから作業して21:15に入稿しました。スピードでは負けない。

 といってもそんなスピードで作品が書けるわけはなく、入稿したのは昨年発行したリフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』の収録作である『冷たくて乾いた』です。ちょうど先週末にPDF版をBOOTHで出したんですよね。PDFだと作品意図が再現できないのですがとか言い訳しながら出していたところで、なんというタイミング。このサービスの使い勝手やクオリティを見極める意味でもこれ以上の題材はないと、スピード勝負で入稿しました。

 以下に実際の作業内容を振り返りつつ書いていこうと思います。

ポータルから作成開始

 まずこの画面にペーパーバックボタンが出現してるんですよね。押します。あとは全て画面の指示に従うだけです。

 ……ということって普通なくて、事前に色々サービスの仕様とかを調べるもんだと思うのですが、残念ながら本日時点では公式のドキュメントはちょっと記述がわかりにくいなと思いました。

 主なコンテンツはこのあたりにあります。

 ただ、電子書籍の方のKDPも、6年半前に自分が手探りでやったときと比べたら今は大分情報が多くなって親切になりました。このサービスもどんどん育って使いやすくなってくれることでしょう。

 上記の画面で「ペーパーバック」を選んだあとの作業ステップとしては、「ペーパーバックの詳細情報」「ペーパーバックのコンテンツ」「ペーパーバックの価格設定」の3つとなります。

ペーパーバックの詳細情報

 タイトル、作者、カテゴリーなど、Kindle版を出すときと変わらない基本情報を入力します。Kindle版やったことがあれば何も特別なことはありません。はじめて触る人でもつまずくポイントはないと思います。

ペーパーバックのコンテンツ

 ここがメインパートです。ポイントを箇条書きで記録しておきます。

  • 印刷版ISBN:ISBNがないと出版できないのですが、その場でボタンを押すことでAmazonを通して無料のISBNを取得できます。自分は即押ししました。名義はIndependent Publisherということになるようです(そういえばKindle版と違い、「詳細情報」で出版社を書く欄がなかった)
    • (追記)これで払い出されたISBNが、「979-8750530052」でした。979なんだ。日本の一般書籍とは違う番号帯ですね。979-8はアメリカの最近の番号帯?なんでしょうか?→情報いただきました
  • 印刷オプション
    • インクと用紙のタイプで、本文の白黒orカラーorプレミアムカラーが選べ、さらに本文白黒の場合は紙をクリームか白か選べるそうです。今回は小説ですので本文白黒・紙はクリームを選択しました。(追記)標準カラーはco.jpでは選べないという記載がありました。選択肢にはありますが、選んでも日本で販売されないと言うことかと思います。
    • 判型は色々選べ、試していないのですがカスタムで独自判型も入力できるようです。そのときに料金がどう変わるのかとか調べてないのですが、これはすごく可能性を感じる機能です。とはいえ今回は元ネタの原稿がありそれを入稿するので、B6にします。しかしB6という選択肢はなく、128mm x 182mmを選ぶ形でした。全部にしつこくインチが併記してあるのがうるさい。このあたりはアメリカ様商売です。
    • 裁ち落とし設定、よくわからないので普通はなくて良いよって言うのを信用してなしにしました。
    • 表紙仕上げ、これはもう印刷見本とかないのでわからないんですが、今回は「小説やその他のフィクションに適しています」と謳っている光沢なしを選択しました。
    • ページを読む方向。良い質問ですね(今回の作品『冷たくて乾いた』がそれをテーマとしているので)。「右から左・縦書き」を選びます。多分翻訳したからだけど、右綴じ・左綴じじゃないのがアメリカンだ。
↑やたらインチが書いてある判型選択画面
  • 原稿
    • いよいよ原稿のアップロードです。現在、日本語の場合はPDFにしか対応していない模様です。(英語はDOC (.doc)、DOCX (.docx)、HTML (.html)、RTF (.rtf) 形式も対応しているとのことなので、日本語もそのうちそこまで対応するかもしれません)
    • 今回は元原稿がIndesignで作成されているので、単ページ・裁ち落とし無しにしてPDFを作成してアップロードします。
    • 多分Wordとかで書いてPDF化しても(フォント埋め込みだけ気をつければ)全く問題ないでしょう。
  • 表紙
    • 表紙は今回0から作成となりました。元原稿は合同誌収録作なので、今回の単品用の表紙を新規に作成する必要があったためです。
    • 表紙作成ツールというのがあるらしいですが(いまこの記事を書いてて知った)、co.jpでは提供されていません。提供されると良いですね。
    • 私が今回使ったのは、表紙テンプレート作成ツールというものです。ここに判型やページ数を入れると自動でテンプレを作成してくれるというもので、これが特殊判型などにも対応しているようであるということは、このテンプレ自動生成技術に関しては多くの同人出版印刷所よりもすごいことをやっているのではないか、と思いました。
    • で、テンプレを作ってダウンロードしたんですが、zipファイルが落ちてきて、開けてみると……
↑生成されたテンプレート(同じ内容のPNG画像とPDFファイル、readme.txtが同梱)
  • 表紙(続き)
    • いやいや。まず説明が全部英語です。ここで英語になるんだっていう。それは許すとして、ここはヤードポンド法の支配下にあり、私が128mm x 182mmと入力したのに勝手にインチに変換して生じた誤差で128.02mmとかになっております。アメリカ様!!
    • Whatever is visible in your digital artwork will also be visible in your printed artwork.はちょっと好き。ここは日本だろうがアメリカだろうがともかく初心者のやらかしポイントなんだろうなぁ(ちゃんとテンプレを消してから入稿しないとテンプレの線が印刷されるよ、っていうことです)
    • さて、ファイル形式にご注目ください。PNG画像と、PDFファイルです。これをどう使えっていうんだよというところですね。同梱されているreadme.txtによると以下の通りです(もちろんこれも全部英語)
      1. Open the PDF or PNG file for the Paperback Book Cover Template in your image editing software.
      2. Create a new layer in your image editing software. This layer will serve as the design layer.
      3. Design your cover in the design layer, using the template PDF or PNG file as the guide layer. The artwork should extend to the outside edge of the template’s pink zone to ensure a white border will not exist within the printed work. Do not move the guide layer, as it is properly aligned for our printing specifications.
        (後略)
    • 私はIllustratorでこのPNG画像を取り込んで、枠線とかには自分でガイドを作って、その上で表紙を作成して、PDFとして保存して入稿ファイルを作りました。ポイントはPDFで出力しないといけないというところです。表紙もPDF入稿なんですよね。
    • Illustratorが使えない場合、レイヤーが扱える画像処理ソフトであれば無料のソフトウェアでも代替ができると思いますが、PDF化するというのがちょっと面倒かもしれません。そのあたりの処理にせよ、この表紙の作成自体にせよ(説明が英語なのも含め)ちょっと難易度が高めのように見受けられ、印刷原稿を作って印刷所に入稿するという経験をしたことがない方には少々ハードルが高めに感じました。このあたりは今後改善されていくと良いですね。
  • 本のプレビュー
    • 入稿データの表紙と原稿を解析してくっつけ、プレビュー画面で表示して仕上がりをチェックできます。さらに、その際に問題がある原稿は警告が表示されて先に進めないようになっています。これはすごい機能ですね! ここはさすがAmazonだと思いました。
    • 初回のアップロード時、私の原稿はがっつり警告を喰らいました。ただ、かなり正しい警告です。詳細はネタバレになるのですが、この作品は意図的に印刷領域をはみ出して裁ち落としにかかる本文があり(迷惑な原稿だな……)、そこがしっかりNG判定されていたというものです。ネタバレになるので画像を貼りませんが、プレビュー画面でここがダメだよというのを赤枠で囲って表示してくれます。これはすごい。この判定機能やプレビュー機能は、はじめて作った人がノド狭すぎて事故るみたいなのを軽減してくれる良い機能だと思いました。
    • 警告された部分を修正するとOKになりました。このやりとりが自動化されてるのはすごいですね。

ペーパーバックの価格設定

 原稿を作成し終わったので、最後に価格を設定します。ペーパーバックは印刷オプションとページ数に応じた印刷コストが設定されています。さらにロイヤリティレートが60%なので、最低希望小売価格は、印刷コストを0.6で割った金額になります。

 今回の僕の本の場合はページ数が少ないので最低コストの400円になっています。これを0.6で割って、価格を667円と設定しました。つまりこの本が3億冊売れると、僕の懐に0円入ります。よろしくお願いいたします。

審査

 登録を完了すると、そのあとはオペレーターが審査するようです。この審査というのが、Kindle版のような外形的なもの(いや知らんけどね)でサクッとおわるのか、内容に関しても細かく見てくるのか(見られるとなると、この本は結構くせ者なので、コメントされるかもしれない……)、まだ全然わかりません。楽しみに待ってみようと思います。結果は報告します。

 なお、実出版する前に校正印刷ができるみたいでしたが、もうこれはスピードの勝負だと思ったので今回はその機能は使っていません。はじめて印刷する原稿で、クオリティを求めてじっくり取り組む場合は、もちろん使った方がいい機能だと思います。

(追記)販売開始された……。詳細を今夜更新します。→した!!!

 ↓↓続編↓↓

『夜になっても遊びつづけろ よふかし百合アンソロジー』

『夜になっても遊びつづけろ よふかし百合アンソロジー』に短編小説を寄稿させていただきました。

 よふかし百合をテーマとするアンソロジーです。『異色作家短篇集リミックス』、『日本探偵小説全集リミックス』といった尖ったアンソロジーを世に送り出してきた創作文芸サークル〈ストレンジ・フィクションズ〉の別冊、つまりナンバリングタイトルじゃないやつ(?)で、同サークル有志+ゲストによる作品が集まっています。ゲストで書かせていただきました。錚々たる執筆陣の中に載せていただきありがたい限りです。

 本合同誌はKindleにて配信され、チャリティ企画として収益は国境なき医師団を通じて Covid-19対策のために寄付されるとのことです。もちろんKindleという偉大なプラットフォームを使う以上ベゾスの取り分は発生しますが、それは彼が弟と一緒に月に行くために使われます。それもまた、よふかし百合ですね。

 以下、ネタバレを含まず、各作品・作者の紹介コメントを書きました。以下の告知記事の扉イラスト・紹介文とあわせてどうぞ!


織戸久貴「綺麗なものを閉じ込めて、あの湖に沈めたの」

 死体埋め百合はもう古い。これからの百合は死体沈めだ。そのための一夜の旅。本格よふかし百合ミステリ。

 織戸久貴さんといえば本作のようなミステリも書くし、SFも書く二刀流 (過去のストフィク作品もそうだし、創元SF短編賞 大森望賞『夏の結び目』なんかはダイナミック二刀剣戟だ) ……と思っていたのですが、本書では「ななめの」名義にて表紙と収録作多数の扉イラストまで描かれており、三刀流です。やば……。

鷲羽巧「夜になっても走りつづけろ」

 西にロードムービーあり、東に道中記あり、古来より旅というものは物語であり、移動というものは常に百合でした。だって心が動いたら百合だからね。つまり夜に移動したらそれはもう完全によふかし百合です。さらに本作には終末要素も感じられ、百合です。アメリカっぽい空気が好き。

 鷲羽巧さんの小説は私は今回の合同誌に参加させていただくまでに読んだことは無かったのですが、ミステリを主に書かれているそうです。あと読書量がすごく、読書メーターやブログに感想を書かれているのに注目しています。最近、上半期ベストとかいって載ってたリストが自分が上半期の読んだ全数より余裕で多そうだったので怖すぎました。

孔田多紀「餃子の焼き方。」

 紹介文が胡乱すぎる。犯罪オリンピックが未然に防がれて本当に良かった……。餃子を焼くミステリです。完全によふかし百合ですね。

 孔田多紀さんは過去のストフィクでの創作2作はいずれも元ネタというか史実の文芸作品に対するリスペクトを強く感じるものでしたが、本作は違った雰囲気(といっても元ネタはあるみたいですが)。この二人の続きの話も読みたいなと思わされました。良い距離感。

笹帽子「終夜活動」

 拙作です。ななめのさんに描いていただいた扉イラストがめちゃめちゃ良いです。女の子がすごくかわいいのになんか車のガラスがバキバキで最高。女の子がすごくかわいいのに車のガラスがバキバキな小説です。対戦よろしくお願いします。

鈴木りつ「夜はさらなり」

 漫画作品。陶芸の話。ここまで進んでくるとよふかし百合という同じキーワードに対してのアプローチの幅広さがどんどんと見えてきて、アンソロジーの楽しさがかなり広がってくるのではないでしょうか。曜変天目を見てるコマが好き。

 鈴木りつさんはイラストにおいて陰の表現がすごく魅力的、また漫画のお話は余韻の広がりが素敵だと勝手に感じているのですが、その特徴がよふかし百合にマッチしていて素晴らしいと思いました。あと、なんか異様な短時間で原稿が完成していたのが怖すぎました。瞬発力……。

九鬼ひとみ「新井さん、散歩をする」

 告知が出たときに「イラスト:矢部嵩」が界隈をざわつかせた作品。不穏! ニューロティック百合ホラー。ニューロティック百合ホラーというジャンルは夜と相性が良いので必然的によふかし百合ということになります。

 九鬼ひとみさんの過去のストフィクでの作品は不穏感がバリバリで好きだったのですが、本作もまた私を含むそれ系が好きな方にバシバシ刺さる作品だと思います。バシバシ刺さってください。

紙月真魚「君の手に花火が透ける」

 ネタバレを含まないというラインを、紹介文を超える情報を極力入れないということにしようと思うと、この紹介文から語れることはあまりないのですが、逆にこの紹介文から想像つかない広さを持った作品なので読んで欲しい。

 紙月真魚さんの過去のストフィクでの作品でもそうでしたが、短編の中で時系列的にも関係人物的にもかなり広い範囲を書かれていて、そこまで行くんだ、というところに連れて行ってもらえるのが楽しいです。本作もかなりの射程距離をもった作品だと思いました。

murashit「できるかな」

 真面目に紹介文を書いてくれ。紹介文を超えない情報としてはこの紹介文はWikipediaのパクリと思われるということくらいです。

 murashitさんとは「ねじれ双角錐群」をはじめとして同じ企画にて小説を書く機会を多くいただいてますが、毎回通底するmurashit節みたいなものがありつつ、しかし毎回違うボールを投げるのがすごいと思います。これも変化球。

谷林守「彼女の身体はとても冷たい」

 思春期の感情、関係性、そして感情です。つまり、よふかし百合だ。紹介文からどんなストーリーなのかは全く分からないと思いますが、雰囲気はわかると思います。答え合わせをしてください。

 谷林守さんは創元SF短編賞 日下三蔵賞「『サハリン社会主義共和国近代宗教史料』(二〇九九)抜粋、およびその他雑記」など、緻密な取材と複線のストーリーがきれいに噛み合う魅力を持った作品を書かれていると思います。本作も途中に入ってくる挿話の使い方と感情の動きが良い。

千葉集「芋よりほかにふかすものもなし」

 紹介文が一人だけ縦に長い。

 千葉集さんは創元SF短編賞 宮内悠介賞「回転する動物の静止点」で動物を回したり、ストフィクでは象が暴れたり等の奇想に溢れた作品を書かれていますが、本作もまさかの芋です。よふかし芋。そんなんありかよ。

 当初の告知第一弾で執筆者一覧に千葉さんが載ってなくて心配になった方がたくさんいらっしゃったかと思います。私もその中の一人であり、千葉さんに誘われて原稿書いたのにその千葉さんの作品が載らないなどということがあればもう生の暴力しかないというところでしたが、作品が出て本当に良かったです。


 以上、豪華10作品。ぜひどうぞ!

島アンソロジーに参加しました

 犬と街灯さんが主催する、『島アンソロジー』に参加しました。参加作品は上記に載せている『替魂島』。罪人の魂を替えるという不思議な流刑島の話です。

『島アンソロジー』は、遥か大海原のどこかにあるといわれる「貝楼諸島」に関する物語、紀行文、伝承、詩歌、観光案内……などを募集する企画です。既に島が続々と集まりつつあり、最終的には結構な数になる予定のようですので、公式アカウントやハッシュタグ #貝楼諸島より をチェックしてみてください!

先輩はなぜ私のジャージで跳べるのか?

 日常の謎三角関係百合小説(を目指している)、『吸血鬼はなぜ日常の謎を探し求めてしまうのか』の第3話を更新しました。過去回、霧島回です。偶然遭遇した男子の忘れ物を届けてあげようと思ったらその男子生徒がどこにも存在しなかったみたいな話です。

 長編書くぜって言ってプロットを練ってたけどどうも行き詰まったので息抜きがてらこっちを更新しました。かなりシェイプアップした感じの(??)短編になりましたが、まあその分このシリーズは全体的にさらっと読めると思うので、読んでいただければ幸いです。

睡眠スコアバトルSF小説『米の眠り姫』

 まず睡眠スコアバトルっていうのはね……(経緯を丁寧に説明する幼馴染みヒロイン)

 私は経緯を丁寧に説明する幼馴染みヒロインにはなれないのでこのあたりの記事を参考にしてください。

睡眠スコアバトルを始めたんですが、初日から病院送りの予感がする話(追記あり)|くしだのおぼえがき|note

 まあ睡眠スコアを測ってSNSでシェアする遊びなんですが(説明してるじゃん)、スマートバンドというガジェットの未来感や、それでやってることが結局SNSでシェアというこのなんとも言えない感じ、これ、SFですよね? SFです。

 ということで、勝手に宣言して、

 勝手にツイートして、

 この度、上記を冒頭とする掌編小説を書いて、以下に投稿しました。

米の眠り姫 – ねじれ双角錐群

 上記ツイートの後、なんか書けないかなとぼんやり考えていましたが、昨日一日でネタを思いついて勢いでガッと書いています。そんな年末駆け込み仕事なので至らぬ点も多いのですが、勢いは気に入ってます。Sekiro楽しいよねという気持ちを込めました。睡眠スコアバトルSFにSekiro楽しいという気持ちを込めるのは本当に良くないのでやめてください。本来なら天穂のサクナヒメをプレイして天穂のサクナヒメが楽しいという気持ちを込めるべきだったんだよな。そうかな?

 ちなみに、睡眠スコアバトルSF小説コンペ参加作品はまだ他に見たことないんですが、Twitterのハッシュタグでは #睡眠スコアバトル文学 で睡眠スコアバトラーたちがしのぎを削っています。早く寝た方が良いぞ。

 というわけで今年は短編小説4本に加えて最後に掌編1本(短編と掌編の区切りは感覚です)を書くことができました。来年は長編を書きたい。よろしくお願いいたします。

奇祭SF小説アンソロジー『来たるべき因習』Kindle版配信開始

 ついに配信が開始されました。奇祭SF小説アンソロジー界隈でもこの年末年始に最も読むべきとの呼び声高い、ねじれ双角錐群『来たるべき因習』のKindle版。文フリ会場で完売したので今年は入場者数が少ないだろうと思って搬入部数間違えましたねみたいなことを言ってたら通販分も即日瞬殺されてしまったので単にこれ印刷部数間違えてるだろという話題作です。印刷部数を間違えて希少性を演出してKindle版で儲ける手法で屋敷を建てたい……。あなたの今すぐダウンロードがね群屋敷の大黒柱になります。ただ、ベゾスにも金が流れるので程々にしてください。

 このブログでの紹介記事はこちら。各作品の一口紹介もあるので是非。

 以下、エゴサ衆(ね群が最も信用する忍集団)が集めてきた、大変ありがたい感想の一部へのリンクを貼ります。皆様ありがとうございます。もちろんネタバレはある。

 あと、今回は感想ツイートや、以下には載せてませんが購入報告ツイートに表紙の写真を付けている方が多かったのが印象的でした。全ムーさんの表紙めちゃめちゃ良いですよね。今回Kindle版には表紙だけでなく裏表紙の画像も収録されているので要チェックだ。

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Text-Revolutions Extra2に参加しています&オススメ情報

 Text-Revolutions Extra2に参加しています。←参加作購入ページへのリンク

 なんと参加している2作とも基本的にWebで読めるので、貴方はWebで読むか紙で読むか両方読むか選ぶことができます。

 コロナ禍の中でこういうオンラインイベントとか盛り上がった方が良いし印刷所も潤って欲しいよねと思って申し込みました。でも新刊がコピー本になったから印刷所に潤いを与えられていない……。次頑張ります。あとはみんなの新刊を買う。

テキレボEX2とは

 知らない人のために、というか普通知らないと思うので軽く説明すると、Text-Revolutionsというのは文芸系同人誌即売会イベントですが、もともと「お買いもの代行サービス」という通販代行の取り組みをやっており、時勢に鑑みその通販代行部分だけでオンラインでイベントを開催しているのがText-Revolutions Extra、今回は第二回なのでText-Revolutions Extra2です。完全に説明し尽くしました。

 以下、購入時には制約というか注意事項がありますが、そもそもが通販代行の仕組みであるという前提から考えると自然なので大手ECサイト的な利便性を求めるのをいますぐやめて本を買いまくってください。

  • 支払いはゆうちょ銀行への振込のみ。
  • 購入申込や支払いは在庫の確保を意味しない(そもそもサークル参加者は在庫の情報をサイトに登録していない。購入期間後に申込数が通知されそれに対して引き当てる)。
  • 仮に全ての申込が在庫切れで一冊も本が購入できなかった場合でも手数料はかかる。

 詳しくはここを読め。なお『ド百』はこのタイミングでそんなに売れると思ってないけど絶対値としては残部希少、『山の神さん 解説版』はトヨタ式ジャストインタイム生産方式だから在庫は切れません。

オススメ情報

 以下、自分以外の作品で、過去にこのブログで感想書いたオススメ既刊の情報です。まだ自分もチェック作業中なので気づいたら随時増やします。偶然ですがSF系ばっかりだな。

『幸運な子供たち』まるた曜子 – 長編医療SF。主人公がかわいい。感想記事

『Farewell, My Last Sea』佐々木海月 – 海に関する短編集。SF寄り。組版装丁がきれい。感想記事

『時をかける俺以外』雲鳴遊乃実 – タイムリープ青春SF。タイトルで勝ってるだろ。感想記事(この記事を書いた時に読んだ版よりも後に文庫版として出されており、改稿などされているかもしれません)

『蟹 摂食思考機構』木村凌和 – 蟹SF。蟹SFの広がりを感じる。感想記事

『ライフ・ゴーズ・オン』燐果 – ファンタジーSF連作短編。竜人すき。感想記事

『アンソロジー『破戒』Breaking Knox』 – ノックスの十戒を破るアンソロジー。感想記事

ねじれ双角錐群の神待ちSF『心射方位図の赤道で待ってる』読書会レジュメ

 文芸同人ねじれ双角錐群では毎回作った小説合同誌の読書会を実施しており、最近は事前に共同編集のページでわいわいレジュメを書いて、そのあとWeb上でそれを見ながらああだこうだ議論するというスタイルが固まっています。

 さて、この度、群活PRの一環として、昨年の文学フリマ東京にて頒布した神待ちSF合同誌『心射方位図の赤道で待ってる』の読書会のレジュメが公開されました!

ここでチェックだ!!

 当然ながらネタバレありになるので、読んだことが無い方はこの機会にKindle版を入手いただければと思います。

 こういう活動ができるのが群の良さですね。小説の面白いポイントとか、ここすきポイントとか、演出意図とか解釈とか、なんかそういうのを話すのですが、非常に良い刺激になります。

 なお、昨夜は来週の文学フリマ東京にて頒布予定&Booth通販開始予定の奇祭SF合同誌『来たるべき因習』の読書会が行われました。読書会によりこの合同誌が”奇”であることが改めて確認されましたので、是非楽しみにしていただければと思います!!