ねじれ双角錐群の神待ちSF『心射方位図の赤道で待ってる』読書会レジュメ

 文芸同人ねじれ双角錐群では毎回作った小説合同誌の読書会を実施しており、最近は事前に共同編集のページでわいわいレジュメを書いて、そのあとWeb上でそれを見ながらああだこうだ議論するというスタイルが固まっています。

 さて、この度、群活PRの一環として、昨年の文学フリマ東京にて頒布した神待ちSF合同誌『心射方位図の赤道で待ってる』の読書会のレジュメが公開されました!

ここでチェックだ!!

 当然ながらネタバレありになるので、読んだことが無い方はこの機会にKindle版を入手いただければと思います。

 こういう活動ができるのが群の良さですね。小説の面白いポイントとか、ここすきポイントとか、演出意図とか解釈とか、なんかそういうのを話すのですが、非常に良い刺激になります。

 なお、昨夜は来週の文学フリマ東京にて頒布予定&Booth通販開始予定の奇祭SF合同誌『来たるべき因習』の読書会が行われました。読書会によりこの合同誌が”奇”であることが改めて確認されましたので、是非楽しみにしていただければと思います!!

奇祭SF合同誌『来たるべき因習』 11/22文フリ東京にて!

Strange Festival
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Speculative Fiction

奇祭が奇想と出会うとき、やがて積もり、いつか結び、かねて繰り返される因習が、未来からの手引きとなってわたしたちの延長線上に蠢きはじめる。虚構の語りに踊る創作群が祭り囃子を呼び寄せる、異色の奇祭SFアンソロジー

 というわけで11月22日に開催される第三十一回文学フリマ東京にて頒布される、ねじれ双角錐群の奇祭SFアンソロジー『来たるべき因習』に参加しています。スペースはカ-10、Webカタログはこちら!  各作品のあらすじ(宣伝文)もあるぞ!  11/8追記:公式サイトのページもできたぞ!!

 文フリ東京は、五月の開催が中止され、今回は一年ぶりの開催、感染症対策をしながら、ということで色々大変だろうし大変なのですが、でも文学と濃厚接触したいという方は是非会場にお越しください(COCOA入れるとか、マスク着用とか、対策への協力をよろしくお願いします!)。また、状況を考慮して通販への割り当てをいつもより多めにするらしいので、会場に来られない方もBOOTHをチェックだ(11/8追記:商品ページも開設!!!!)。

 奇祭SFってなんなんでしょうね。今回もまた訳のわからない、難しいお題だったと思います。これレギュレーション守れてるのか? みたいな作品が結構多い気もするが、奇妙であることは間違いないし、独創かつ奇想であることも保証します。あと表紙が良い。それからこれは買った人だけがわかるんですが裏表紙も良い。必ず買ってください。それでは以下、ネタバレ無し各作品コメントです。

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吸血鬼はなぜ目玉の謎を白日の下にさらすのか?

吸血鬼はなぜ日常の謎を探し求めてしまうのか?』の第2話として、『吸血鬼はなぜ目玉の謎を白日の下にさらすのか?』を掲載しました。タイトルが長すぎる。

 日常の謎×吸血鬼×百合、って紹介文に書いてありますけど、日常の謎は怪しいし、吸血鬼も怪しくなってきたし、百合も怪しいから、カップ焼きそばがカップでも焼きでもそばでもないみたいな話になってきましたね。知らんけど。

 これから長い話を展開していくぞ! という舞台が整った感じに自分では思っているので、続きも書いていきたいと思います。しかしまずは文フリの原稿を先にやるぞ。

 そういえば第0話についてはこちらの記事で自作解説をしてみたことがあるのでよろしければこちらもどうぞ。→短編小説を書くときに何を考えているのか書く:『吸血鬼はなぜ鏡の中で上下反転しないのか?』

Text-Revolutions Extraありがとうございました

 テキレボEXの会期が終了しました。先ほど受注申込通知メールも来ました。運営の仕事が早すぎる。神。

『紙魚はまだ死なない』、『ド百』それぞれ思ったより多くの方に注文をいただいており、大変ありがたいです。イベントの性質上、お手元に届くまで若干時間がかかるわけですが、楽しみにお待ちください。また、両者ともに在庫はまだありますので、近日中にBOOTHの在庫も復活させます。BOOTHで買おうと思って待っていただいている方、もうしばらくお待ちください。

 このような情勢の中でオンラインでイベントが開催されるというのは本当に良いことで、楽しい半月でした。ただ、そうはいっても現地イベントと比べたらやっぱり偶然の出会いみたいなのは少なくなってしまって、結果的に自分も今回購入したのは読んだことのある方の本ばっかりになったので、そういう意味での射程を今後どうしていくかというのが、ウィズコロナ時代の同人文化にとって重要なのではないでしょうか。いまのはウィズコロナ時代って言いたかっただけです。とりあえずウィズコロナだろうがなんだろうが小説を書いて読めば良いと思います! やっていけ!!

リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』、テキレボEXに参加します

 記事タイトルが長すぎる。

通販サイトはこちら!!

 というわけで5月18日から31日まで開催される、 全通販型即売会【Text-Revolutions Extra】(テキレボEX) に参加します。テキレボは文芸同人誌即売会ですが、今回のテキレボEXは全通販型ということで、開催期間中に専用のサイトで本を選んで注文すると、まとめて届くというシステムです。何冊買っても手数料は300円固定、Aさんの同人誌とBさんの同人誌とCさんの同人誌をまとめて買ったらまとめて届くので個別に買うより送料もお得、私たちの暮らしを支えてくれている物流業界への負荷も少ない、そんな感じです。神システムじゃん。

 サークルささのは文庫は、スペース登別-05にてお待ちしております。登別、良いですよね。一番好きな温泉です。行ったことない。コロナが去ったら行こうね。頒布物は二つ。リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』と、女子大生百合/狐×狼/都市伝説伝奇ミステリ何でもあり長編小説『ドッペルゲンガー百合 12人狐あり・通暁知悉の村』です。いずれも文フリ東京の新刊のはずだったものなので実質新刊です。

『紙魚はまだ死なない』については、BOOTH通販分があっという間に完売してしまったため第二刷となります。なお、テキレボEXの会期の終了後に、残った分をBOOTHでも再販します。残らないということはさすがにないと思うけど。そこは皆さんの口コミにかかっています。

 改めて、どんな本なのかは公式サイトを見ていただくのが一番ですし、私からの紹介はすでに告知記事がありますが、すでにBOOTH通販分で本書を手にした方からありがたい感想もいただいているので、以下、感想の一部を掲載させていただきたいと思います。ただし、ネタバレを含むものもあるので、これはネタバレラインかなという私の想定を超えているものは、一番下に載せることにします。感想をくださった皆さん(載せ切れてない分も含め)、本当にありがとうございます!!


以下ネタバレあり系の感想です

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リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』通販開始!!

リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌 紙魚はまだ死なない

 第三十回文学フリマ東京にて頒布を予定していたリフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』の通販を開始します。残念ながら文学フリマは中止となりましたが、ぜひご自宅でお楽しみください。

 もともと、趣味で小説を書くにおいては、現代にはインターネットという素晴らしいインフラがあるのだから、そこで公開して読んでもらえばいいじゃないと思っていて、そもそも自分は小説書き始めたのだってインターネット上で知り合った人たちがきっかけだったからずっとオンラインで書いてきたし、読む側においても特に海外にいた時期には電子書籍がある時代で本当に救われたと思ったくらいだし、そういう考え方の自分だったから、紙の本にそこまで重要性を感じてなくて、まして同人誌って別にそんなに興味ないなと思っていた時期もあったんですけど、あるとき幸運にもお誘いをいただいて、合同誌というやつに参加させてもらって、文フリにサークル側で参加してみたら、なんだこれ面白いじゃんみたいな、みんなめちゃめちゃ楽しいことやってんなみたいな、そういう嬉しい発見があり、ここ数年は文フリエンジョイオタクになっていたのだけれど、でもイベントの楽しさはそれはそれとして、別に紙の本が尊いわけじゃないでしょ、っていうか、文フリで出した同人誌、どうせKindle版とかにしてるじゃん、ぶっちゃけKindle版の方がやっぱり便利でしょ、なんて振り返ったときに、じゃあ逆に、せっかく文フリに持って行くんなら、紙に印刷した同人誌を持って行くんなら、紙の本でしかできないことをやってみようじゃないかというアイデアが生まれて、この本になりました。電子書籍にできない本、っていうのは条件が厳しすぎるので(極論画像にしちゃえばなんでもいけるからね)、リフロー型電子書籍にできない本、というレギュレーションにして、ツイッターで興味を示してくださった方にお声かけしてこの企画が実現しています。文フリも中止になってしまい、しばらくは3密な即売会イベントもできないでしょうし、各種コンテンツは電子媒体で公開するのが世の流れという中で、結果的にはなんともタイミングの悪い企画になってしまったわけですが、家で読んでください! Stay Home, Stop the Spread, Save Lives (of Silverfish).

 さて、宣伝エントリ恒例の各作品ネタバレなし感想です。ともかく面白い作品がそろっている。特設サイトでは作品ごとの宣伝文と、冒頭ページのサンプルも見られますので併せてどうぞ!

春霞エンタングルメント /cydonianbanana

 リフロー不可要素は三段組み。複数段組の本文が並行に進むという演出は結構先行事例があるけれど、そこに「地球−カリスト間の通信ラグで四〇分間ずれた時間を過ごす二人」という独自要素が加わることで大きく色合いが変化していて、さらに可能世界・多世界解釈みたいな話が入ってきてハードSFとしてまとまっている。温泉に行きたい人は読んでくれ。

しのはら荘にようこそ!/ソルト佐藤

 リフロー不可要素はアパートの部屋(?)。SFが多い本誌ですがこれはミステリ。ライト路線のパロディ(タイトルの時点で明らかですね)と、古典推理小説のパロディが重なり合って、硬軟織り交ぜた独自の展開を形成している。シリアスとギャグの同居割合が個人的にすごくしっくり来ています。 巨乳の美人管理人さん好きは読んでくれ。

中労委令36.10.16三光インテック事件(判レビ1357.82)/皆月蒼葉

 リフロー不可要素は本文サンプル時点で明らかでないので秘密(と思ったけど皆月蒼葉さんの告知エントリの追加画像を見るとちょっとだけわかるぞ!)。判例レビュー小説という新ジャンルを確立している斬新なSF作品。いや判例でどう小説になるんだよと思うでしょうが、いや小説になってるんですよ、悔しいことに。ともかく硬くて読みにくい冒頭ページから、予想外に展開していってめちゃくちゃ笑える。判例好きは読んでくれ。判例好きではない大多数の人も読んでくれ。

点対/murashit

 リフロー不可要素は二行一組。実はこの企画、致命的なネタ被りが起こらないように、参加者は「何をリフロー不可要素にするか」を事前に共有しています。murashitさんは「二行ワンセット」と言っていて、「上下二段組ってことですか?」という質問に「二行ごとにセットになっているイメージです!」と返していて、全員の頭の上に「?」が浮かびました。こういう意味だったとは。ともかくかっこいいので気になったら全員読んでくれ。

冷たくて乾いた/笹帽子

 リフロー不可要素は本文サンプル時点で明らかでないので秘密。ページめくったらわかります。本について、ページをめくることについて書いた。あと、自分が去年書いた作品に対して「時代は姉SF」という感想をいただいたので(ありがたいね)、じゃあ妹SF書こうかなと思った(なぜ)。でもこれ妹SFになってるか? 妹SFになってるかどうか審判を下すために読んでくれ。

ボーイミーツミーツ/鴻上怜

 リフロー不可要素は攻略Wiki(???)。必然性を持ってメイリオで小説を組んでるというのは相当希有な作品ではないでしょうか。本文サンプル時点で落ちてるんだけど、特設サイトのあらすじ文が完全に詐欺であり、怒濤の勢いで笑わせてくるハードSFギャグ小説。だって次のページから何が始まるのか絶対想像できないでしょ? 想像できない人は読んでくれ。


 通販はBOOTHにて実施。あんしんBOOTHパックにて匿名発送します。

 また、Text-Revolutions Extraにも参加予定です。よろしく!

雨月物語SF『雨は満ち月降り落つる夜』Kindle版無料キャンペーン!

 実施してます!!(4/20 16:00まで)

 昨年5月の文学フリマ東京で頒布した合同誌です。 近世日本文学を代表する怪異小説『雨月物語』の9編を、SF的視点から再解釈する小説合同誌となります。

 発行からまもなく1年となり、今回無料キャンペーンを実施する運びとなりました。この機会に是非お読みください。なお、現在はKindle Unlimited等読み放題で読める状態にもなっていますが、こちらは今回の無料キャンペーン後に登録解除する予定ですので、KU契約者の方も今のうちにDLされることをオススメします。

以下、発行当時の宣伝記事です。

 以下、高度な専門訓練を受けたエゴサチームが収集してきた皆様の感想の一部を掲載させていただきます。

読書メーターでいただいた感想

https://bookmeter.com/books/13866033

https://bookmeter.com/books/13818703

リフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』本文サンプルを公開

 記事のタイトルが長すぎる。

 こちらで公開しております。

 各作品の冒頭見開き1ページ(いつもわからなくなるんだよな、見開き1ページって2ページなんじゃないの)を公開しています。一見して「ああ、これはリフローできないな」という作品もあれば、一瞬普通っぽく見えてよく見ると変という作品もあり、冒頭ページならリフローできるよなこれという作品もあります。また、あらすじ(?)文だけだとまだ見えなかったところから、冒頭ページでなんとなく方向性みえてくるという作品もあれば、あらすじ文がただの詐欺でしかなかったことがわかる作品もあり、是非チェックしていただきたいところです。

 昨日、印刷所への入稿が完了しています。お楽しみに。

#エア文フリ東京 はじめました

 5月に開催予定だった第三十回文学フリマ東京の中止がアナウンスされました。現在の状況を考慮すると妥当な判断であり、検討中の段階からタイムリーかつ明確に情報を公開し、このタイミングでの中止判断を行った事務局には改めて感謝するとともに、労いの気持ちを込めて……エア文フリをします。誰よりも早く。

 というわけで、女子大生百合/狐×狼/都市伝説伝奇ミステリ何でもあり長編小説『ドッペルゲンガー百合 12人狐あり・通暁知悉の村』書籍版の通販を開始しました。ジャンルが長過ぎる。まあ概ねジャンル名の通りで、主要登場人物は都内某大学の文化人類学系の学生で、その一人である主人公の神谷内香織はある日自分のドッペルゲンガーを目撃。ちょうどその日の自主ゼミに持ち込まれた資料は、人間そっくりに化けて悪さをする半妖狐の伝承と、その伝承がいつの間にか都市伝説化している現象の考察だった。という話ですがそれの何が百合で狐×狼なのかは書いてたら僕自身もよくわからなくなってきたので読んでみてください。サンプルを読んでみたいなって人は、サンプルどころか本編が小説家になろうで読めます。それなのにこのクソ分厚くてかさばる本をわざわざ通販で買って印刷会社と運送会社と笹を応援してやろうという人だけが買ってください。

 今回の書籍版は、文フリで売る本複数あったら楽しそうだしなんか刷ろうと思って、既に完結済みの作品を手直し&書き下ろしの短編1編を加えたものなので、かなり事前に刷り上がっていました。こんな形で効果が出るとは思っていなかったし望んでいませんでしたが……。

 なお、文学フリマ東京参加の本命だったリフロー型電子書籍化不可能小説合同誌『紙魚はまだ死なない』についても、予定通りのスケジュールで制作し、通販を実施する予定です。ご期待ください!