01_読感

【感想】『ホライズン・ゲート 事象の狩人』矢野アロウ

Amazon.co.jp: ホライズン・ゲート 事象の狩人 電子書籍: 矢野 アロウ: Kindleストア  脳梁離断により右脳に狩猟の神を宿すことで狩人を作る風習を持つヒルギス人の少女シンイーと、左右ではなく前後に分離した脳を持ち空間では...
01_読感

【感想】『三体』劉慈欣 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ 訳 立原透耶 監修

三体 | 劉 慈欣, 立原 透耶, 大森 望, 光吉 さくら, ワン チャイ |本 | 通販 | Amazon  三年積んであった。正月しか読めないと思ったので読んだ。とても良かった。  文化大革命に物理学者の父親を奪われた科学者・葉文潔は...
01_読感

『まちカドまぞく』のどこが好きなのか

伊藤いづも『まちカドまぞく』が好きです。とても好きなので、どういう所が好きなのかをきちんと言語化してまとめておくべきではないかと思ったので、まとめておきます。本ブログは『まちカドまぞく』と伊藤いづも先生を応援しています。 宿題を果たす  こ...
01_読感

【感想】『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』藤井佯 編

文学フリマ東京37にて入手。鳩をテーマにした大型アンソロジー。表紙が美しい。ボリュームがすごい。このボリュームをまとめてアンソロジーとして出しているのがその時点で偉業だと思います。以下、特に印象に残った作品の感想。 「はばたき」蜂本みさ  ...
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【感想】『楽園の知恵―あるいはヒステリーの歴史』牧野修

楽園の知恵 (ハヤカワ文庫JA) Kindle版 ↑Amazonアソシエイトのサムネ付きリンク機能がマジで廃止されてしまった……つらすぎる……  短篇集。知り合いにもこの一冊のファンの方が多く、オールタイムベストに上げている人も見るくらいな...
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2023年12月の進捗&2023年の進捗

俺は師走しか走らない。 今月の進捗  仕事納めてから考えようと思っていた結果、仕事は納まったが、ここからが本番となります。 今年の進捗  今年は生活が忙しかったから進捗は少なめでした。しかし何もなかったわけではない。創作では、短編小説を二作...
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【感想】『川 川 川 巨大健造 川小説トリロジー』巨大健造

闇ルートで入手。川で繋がる三編の短編小説。 「乗らない電車」は、川に住まう人魚と、有史以前から運行する列車が街にやってくることを予感する者たちの話。それぞれのいいところをもつ者たちのコミカルな動きが楽しい(目がいいから避けられるの好き)。川...
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【感想】『無人の街と群衆の人』阪井マチ

文学フリマ東京37にて入手。怪奇小説三編を収録。 「無人の街と群衆の人」は、感染症が広がり人通りが途絶えた街が舞台で、主人公が病室の窓から街を見ていると、なぜかずっと歩き続けている老人に気づく。変な話で、最後までどこへ行くのかわからなくて面...
01_読感

【感想】『よだつ』ねじれ双角錐群

参加したアンソロジー。告知記事のときに若干コメントはしたけど、ちゃんと感想を書いておくことにします。上記ページで熱烈通販中!!!!!!!!!!  核心的なネタバレは避けるものの、ある程度のネタバレがあります。 「えいべさん オーディオコメン...
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【感想】『少女椅子 怪奇幻想アンソロジー』眞崎十一 編

文学フリマ東京37にて入手。少女と椅子を題材とした広義の怪奇幻想、ミステリ、エログロナンセンスなどの短編を集めたアンソロジー。テーマに相応しく怪しい話ばかりで面白かった。表紙の存在感がすごい。また、収録作を枠物語的に扱う幕間の演出も面白い(...
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【感想】『虚構推理短編集 岩永琴子の密室』城平京

Amazon.co.jp: 虚構推理短編集 岩永琴子の密室 (講談社タイガ) 電子書籍: 城平京, 片瀬茶柴: Kindleストア  密室系短篇集。理屈さえ通れば良い無茶な理屈を物語構造上必然にしているのがいつもながらよい。  殺人を自殺に...
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【感想】『中国語の密室における三体問題』ソルト佐藤

文学フリマ東京37にて入手。文学フリマ東京36の新刊。  主人公は奇妙なハウスキーパーの仕事を得る。毎日屋敷を訪れ、その家の引きこもりの息子がいるという部屋と扉ごしにメモでやりとりをして食事を作ったり掃除をしたりする。  変則的な密室モノに...
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笹NOTY2023ノミネート作品およびその他の2023

年末だ……。  笹NOTY2023とは私が2023年に読んだ(≠2023年に発表された)長編小説のベストを決めるもので、この記事でノミネートをして、大晦日に受賞作を決めます。大晦日までの間にすごいのを読んだら追加ノミネートもあり得ます(いま...
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【感想】『不夜島(ナイトランド)』荻堂顕

Amazon.co.jp: 不夜島(ナイトランド) : 荻堂顕: 本  マジの、本当に、めちゃくちゃ、面白い小説です。絶対に読んでください。読書会がしたいです。  架空の戦後沖縄(というかもっと具体的には前半の舞台は与那国島)を舞台にしたサ...
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【感想】『真実の10メートル手前』米澤穂信

真実の10メートル手前 | 米澤 穂信 |本 | 通販 | Amazon  記者の太刀洗万智を主人公とする〈ベルーフ〉シリーズの短篇集。  太刀洗万智が強キャラすぎてこの一冊だとバランスが悪い。太刀洗万智が語り手になっていないことについては...