『文字渦』 円城塔

 文字に関するSF連作。真顔で滅茶苦茶なことを言ってくる実験作で面白い。表題作『文字渦』の、気づいたときにあってなる瞬間とか、『緑字』の宇宙の広がりとか(プリンターの下り笑った)、『誤字』の問題の箇所に差し掛かった瞬間の破壊力とか、よくできている。境部さん良いな。インベーダーとか犬神とか仕込んでるネタのこう、なんというかこういう感じが作風が出ている。メカ親鸞って何?

『百年の孤独』 Gabriel Garc´ia M´arquez 鼓直訳

 やばすぎる小説。これが南米マジックリアリズムの爆発か。ホセ・アルカディオ・ブエンディアの息子がホセ・アルカディオでその息子がホセ・アルカディオだけどややこしいからアルカディオと呼ばれていますって、ややこしいと気づいているなら名前を変えろ。ブエンディア一家の無数の物語のミザナビーム。途中でノーパンノーブラファムファタールが空を飛ぶシーンもあるぞ。長くて読むのは大変、ずっと殴られ続けて疲れたけれど、終盤が本当に圧倒的だった。これだけ無数のパーツを連打しつつ最後にはまとめ上げてくるの本当にすごい。