『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? ~好きになったJKは27でした~』 望公太

 ドルチェグストのステマ。

 最近のラノベは読まないのでよくわからないのですがみたいなことをいつも書く気がするけど別に昔のラノベはたくさん読んだわけでもないしラノベのことなんもわからん。実績のある作者の方らしいのでそうなるとこういう企画でこういう構成で書けるんだなと思った。文庫1冊の構成では明らかにないですよね。ネットの連載小説形式だよね? 連載小説のこともなんもわからんけど……。ジェネレーションギャップネタが世代的にマッチすれば楽しいのでは。というかラノベ読者の高齢化(ラノベ読者のことなんもわからん)に対して、主人公が高校生とかだともうきついでしょというのを受けて異世界に転生させるみたいな技が出てきたり最近は近親ヒロインは妹ではなく姪とか (それは違うね) まあローファンタジー路線にしても社畜を主人公にしてみるとかそういう想像力のジャンルが開拓されてきているところに、単に年の差お姉さんヒロインというのをもう一つ反転させた、非常に良く計算された一撃だと思う。出てくる世代ネタはことごとくヒロインと同年代の読者に刺さると思うし、しかし並べられた固有名詞のなかでドルチェグストだけが明らかに浮いてるからステマだと思う。絶対ステマですよこれ。

『りゅうおうのおしごと!5』 白鳥士郎

 5までで一旦一区切りついているということで。なんか4まで読んだ後5を読まずに置いてあったんですがアニメに追いつかれそうなのでようやく読みました。っていうかアニメはJS以外の要素を端折りすぎで早指しすぎてもったいないですよあれは……3切れか? 3切れは将棋じゃないぞ?

 普通に熱いし泣けてビビりました。めっちゃ良いですね……。

 一巻のときの感想から、5まで読んでずっと、ウェルメイドである、将棋の普及に貢献する力がある(取材すごい)、というところが評価ポイントとしてブレてないです。

 ところでニコニコのコメントの「羽生の擬人化」ホント好き。

『りゅうおうのおしごと!』 白鳥士郎

『りゅうおうのおしごと!』 白鳥士郎

 アニメ化まで2手スキと囁かれるので読んでおきました(もっと速いかも)。クオリティ高かったです。過去作品読んだことありませんが、作家の実力だと思います。なんというか、もともと将棋が好きな人がそのエネルギーだけで書いた作品、将棋ファンに読んで欲しいと思って書いた作品、という感じがしないですね、良い意味で。それよりも、プロ作家としてしっかりと取材をして書いている感じ、将棋の魅力を抽出翻訳して読者に伝えてやろうという意欲を感じました。

 といってもクオリティ高いというのは分野と文脈における話であって、将棋ペンクラブ大賞で手にとった硬派な将棋ファンの人が読んだらまずずっこけると思いますし(将棋ペンクラブ大賞大丈夫なの?)、ひふみんの推薦文ついてるけどほんまかいなという世界ではあります。でも賢い幼女が好きな人はいけます。賢い幼女最高。

『月見月理解の探偵殺人』 明月千里

 クソ小説。ネタバレを含む感想を書きます。

 あまりのクソさに読了時に本を壁に投げつけそうになりましたが、Kindleで読んでたので投げるに投げられず、本当にクソでした。しかし一晩経過するとなんかクソなりに楽しめたなみたいな感想になってきて本当にクソ。

 いいところから言うと、理解さんは良い。こういうのは良いんですよ。非常に。シーンとして好きなのが、副委員長様の悪を暴くところで、これはたいして物証とか無いんだけどパフォーマンスで宮越さんを悪に仕立てあげていって聴衆が完全にそれに乗せられている(と、主人公が一人冷静に観察している)という極めて人狼なシーンです。人狼モチーフの割にたいして使ってないわけですがこのシーンの人狼の使い方は光った。でもゲームの話にこのシーンでは言及してないし、人狼知ってる人じゃないとわからんだろう。

 でもその直後のなんか包丁持ってくるやつがクソすぎてダメ。完全にクソ。擁護のしようがない。

 あと本投げポイントとしては主人公が死なない点です。ここまでやらせておいてれーくんを始末しないのは怠慢にも程があると思う。普通にこいつは始末して理解さんと次の話に進めよ。まあでもじゃあどうやって殺すねんといわれれば、うーん。理解さんに勝ってもらわないと困るしね。つまり本当にクソ。